彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





(でも、どうして急に、こんな熱烈コールをしてくれたの!?)



ハッ!?まさか!?

都合のいい可能性が頭に浮かぶ。




(さすがの瑞希お兄ちゃんも、私が女子と気づいてくれた!?)




だから、継がせたくないとか言って心配してる!?



(てか、『俺は凛を・・・!』と言いかけた先をまだ聞いてない!瑞希お兄ちゃんが何を言おうとしてるのか、その後の言葉を聞かないことには本音がわからない!!)




ドキドキしながら次の言葉を待つ。


それで瑞希お兄ちゃんが言う前に、別の人が言う。




「どういう意味でだよ?」

「烈司さん!?」




瑞希お兄ちゃんが言った言葉の意味を問いただしてくれた。

これに渋い顔で黙る瑞希お兄ちゃん。

言いにそうな顔。

それがますます、私を期待させた。






(私が女の子ってことに気づいてくれた・・・・!?)






それ+愛の告白が来たりしてー!





きゃぁぁぁぁああ(狂乱)!!





ドキドキしながら見ていれば、私からも烈司さんからも、全員から視線を背けた瑞希お兄ちゃんが言った。






「わかんねぇー」

「え。」






耳に届いたのは、お店に来てすぐに聞いたのと同じ言葉。



「はぁ?なんだよ、瑞希それは~!?わかんないだぁ?お前、凛たんのこと言ってるんじゃねぇのか?」」

「わかんねぇ・・・・」

「瑞希・・・。」

「マジで、全部わかんねぇ・・・」

「・・・そ、それは・・・・。」


(どう反応すれば、いいんですか・・・・!?)





期待していた分だけ、瑞希お兄ちゃんから烈司さんへの答えにガクッとテンションが下がる。

だけど、うつろな目で言う瑞希お兄ちゃんの姿に、違った意味でドキドキした。



(そんな顔、しないで・・・)




私のことで、そんな顔するの?


つらそうな顔するの?



(私がいるから辛いの?)




それなら私、私は・・・・



瑞希お兄ちゃんが嫌だって言うなら、帰るよ?


そうなの?ねぇ、どうなの?





「おにいちゃん・・・・」




自分でも、思った以上に弱弱しい声が出た。



それがよかったのか、瑞希お兄ちゃんが私見る。


しかし、すぐに視線をそらすと少し小さめの声で言った。



「凛は、俺とは違う・・・。いい意味で、俺とは違う・・・。凛なら、サビ付かせて放置しちまってるチームを・・・俺らの『龍星軍』を、洗浄してくれる気がしたんだ・・・」

「洗浄?」

「お前、清流水っポイから。」



そう言ってかすかに微笑んだ瑞希お兄ちゃん。

ふにゃっとした泣きそうな笑みだったけど・・・






「あう!?」

(ドストライク―!!)




私の萌え要素にクリーンヒットした。



(ううう!落ち込んで弱った姿を見せた後で、母性本能を刺激する守ってあげたいスマイルを出すなんて!!)



ずるいよ、瑞希お兄ちゃん!!



(そういうギャップ萌えもいい!!)




〔★萌えてるのは凛だけだ★〕