どうしようと、動けずにいれば、烈司さんの口が動く。
「小さいな、凛たん。」
「は?」
目だけで私を見ながら言う。
「近くで見ても小せぇし、俺の腕をさわってる手もちっちぇー」
「はあ・・・?」
(なに?なんで私を観察しながら言うの・・・??)
誤解してますけど、私女子ですから。
(男性であるあなた方と比べれば、細いかもしれませんけど・・・)
相手の言いたいことがわからない。
なんて言っていいかわからず、見返すしかできない。
烈司さんはしゃべり続ける。
「体も細いし、薄いよな~筋肉あるのかよ?そりゃあ、瑞希的には凛に完全にチーム任せるのは嫌だろうぜ。」
「え?」
「はあ!?なにぬかしやがる!?」
その言葉に、『嫌』という単語を強調する男前。
それで瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。
「烈司!誰が凛を嫌だって言った!?」
「しぶってんじゃんか?」
「違う!俺はただ・・・!」
「わけわかんねぇよなー?乗り気だったかと思えば、迷ったりしてよ?」
怒鳴られても、気にすることなく、ため息まじりに烈司さんは言う。
「まぁ気持わかるぜ?こいつに4代目やらせたら、ゼッテー外見で損するぜ。俺らの眼鏡も疑われる。」
「あんん!?だからオメーが頭になって再デビューしたいってのか、烈司!?」
「ああ、俺らが旗揚げした時以上になりそうじゃんか?」
「あんだとっ!?」
「『美少女みたいな少年を総長にしてるから、すぐつぶせる!』って馬鹿にしやがった連中が、速攻でやってきただろう?最後に勝ち残ったのは、俺らだったよな?」
「・・・・・・え?」
「烈司・・・?」
「きっと、こいつもつぶすぜ?凛道蓮君なら、秒殺間違いなしかー?」
タバコ好きのお兄さんの言葉に、私も瑞希お兄ちゃんも彼を見る。
意外な言葉。
「オメー・・・凛のこと、褒めてんの・・・?」
「泣かしてるように見えるか?」
瑞希お兄ちゃんの言葉でニヤリと笑う烈司さん。


