彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「なんですかそれ!?あなたは意味もなく、副総長してるんですか!?」

「気分の問題だ。あの頃は若かったから、パンク精神が強くてな。」

「パンク?」

「反逆だ。」

「ああ・・・グレる要素の基本ですか・・・」


(想像してたのと違う・・・)





もっとこう、拳で語り合うとか、推薦とか立候補とか、友情ドラマでもありそうなのに・・・





「気分の問題とか・・・」

「勝手に期待して落ち込んでるんじゃない、凛道。心配しなくても、総長選びは気分じゃない。」

「え?」

「瑞希の実力による決定だった。」

「ええ!?実力!さすが瑞希お兄ちゃん!」

「ちなみに、どうして瑞希が総長になれたかわかるか?」

「わかりますよ~!人望もあり、かっこよくて、優しくて、美しくて、男らしくて、笑顔が素敵で〜」

「よくそれだけ、次から次からへと出てくるな?慕う気持ちはわかるが、そうじゃない。」

「え?じゃあ・・・シンプルに喧嘩ですか?」

「拳で決めたわけではない。そういう決め方もあるがな。」

「じゃあ立候補?いや、瑞希お兄ちゃんは奥ゆかしい方だから、推薦だよね?そうですよね!?」





ウキウキしながら聞けば瑞希お兄ちゃんを見ればーーー






プイ。



あれ?


視線をそらされた。





「・・・瑞希お兄ちゃん・・・?」






背けた顔をのぞきこめば、さらに顔をそむけながら言われた。





「ご・・・ごめん・・・凛・・・!」

「え!?なんで謝るんですか!?」

「期待を裏切ったからだ。」

「獅子島さん!?」







ばつが悪そうにする瑞希お兄ちゃんの代わりに眼鏡のお兄さんが言った。

意味がわからず、眼鏡に質問した。





「どういうことですか!?また、適当な理由で決めたということですか!?

「バカ者!古来から伝わる方法、きちんとした手順で決めている。いい加減にできるはずがない。」

「あ、す・・・すみません!では、どうやって、決めたんですか・・・?」





真剣に言う相手に真剣に聞き返す。

そしたら言われた。








「くじ引きだ。」

「いい加減じゃん!?」





〔★やはり適当だった★〕