彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



烈司さんの言葉を否定しなかった瑞希お兄ちゃん。

しかし反発はした。





「つーか、なんでオメーが頭だ、烈司!?ふざけんな!俺はそんなこと認めてねぇ!再結成した時の頭はーーー!」

「あたしよ♪」

「モニカちゃん!?」

「女は見られて美しくなる!再デビューするなら、美人のモニカちゃんが務めた方がぁ~平和的に過ごせるじゃない?LOVE&PEACEよっ!もちろん、社会人だから、お仕事との両立もバッチリするわよー」

「モニカちゃん・・・」


「そうすればあたしが、究極の女総長よーん!」



〔★いろいろと、究極の指導者候補だ★〕



モニカちゃんの総長宣言に、再び瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。




「ばっきゃろー!女に頭任せられるか!」

「きゃ!女の子扱いされちゃった―♪」

「勝手に喜んでろ!とにかくだ、凛!俺が、次も頭を務めようとー!」

「なにが次も、だ。毎度毎度、思い通りになると思うなよ、瑞希。」

「獅子島さん!?」



強引にまとめようとする瑞希お兄ちゃんの言葉を元副総長が遮る。

メガネを直しながら冷静なお兄さんは言った。




「凛道よ、暴走族がトップである総長以外、役職を作らなかったり、名乗らなかったりするのは知っているか?」

「え!?今日まで知りませんでしたが・・・」

「そのはずだから、最初から話そう。元々、人数が少ないチームだと頭以外の役職は決めない。」

「え・・・?でも、みなさんは副総長とか、親衛隊長とか名乗って・・・?」

「俺達は名乗ってる。他のチームは知らんがな。」

「・・・決まりはないんですか?」

「族と言う集団自体、個別にルールがある。それぞれに肩書きを持つというのが、俺達の決まりのようなものだ。なぜだと思う?」

「えっ!?・・・・わかりません・・・どうしてですか?」




興味もあったので、素直に降参して聞く。

それに獅子島さんは、眼鏡をキラッと光らせながら言った。







「理由はない。なんとなくだ。」

「ないんですかっ!?」





〔★もったいぶらせただけだった★〕