彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「俺達が知る2代目メンバー全員が、事実上『引退』した時・・・・そうなった後、さすがに『龍星軍』を放っておけなくてなってよ・・・。様子を見に行ったんだ。」

「様子見・・・ということですか?」

「ああ。俺らと顔合わせてたのは、2代目メンバーだけだった。それ以後、3代目を継いだ奴らを含めて、誰も挨拶に来なくてな。」

「え!?礼儀知らずな人達ですね・・・?」

「そこはいいんだよ。ノータッチの間柄にしてたから、多少は・・・な。問題は、3代目以降の龍星軍の悪い噂が目立つようになってな・・・チームの立ち上げ者としては、見過ごせなかった。」

「なるほど・・・それは心配になりますよね。」

「それだけじゃねぇ。場合によっては、旗を返してもらうつもりで行ったんだが・・・」

「なにかあったんですか・・・?」





様子をうかがいながら聞けば、無言で首を縦に振られた。





「俺らは少数でやってたが、2代目らは、結構群れてやがってな・・・。」

「人数が、増えてたんですか?」

「おう。いつの間にか、支部まで作りやがって・・・500はいたかもしれねぇー」

「いきなり100倍ですかっ!?」

「ははは・・・そうだな。嬉しいことに、俺らが作ったチームに興味持った馬鹿が多くてな・・・。」

「それで、そんなに集まっちゃったんですか?」


(まるで光に群がる蛾だわ・・・)


「そうなるな。その時、2代目がやられたってことで、後釜に収まった連中がいたんだが・・・」

「そこに問題があったんですか・・・?」

「んーまぁ・・・」





私の問いに、瑞希お兄ちゃんは頭を数回かいてから言った。







「俺らが再会した『龍星軍』にいたのは、3代目総長と8代目副総長、9代目親衛隊長、12代目特攻隊長、5代目遊撃隊長だった。」


「・・・なんかおかしくないですか?」





3代目総長はともかく・・・え?5代目?

3代目じゃなくて?え?親衛隊長が9代目??



(特攻隊長に至っては2ケタになってる!?)



〔★変わりすぎだ★〕




「なんですか、それ!?なんで、同じ3代目でそろってないんですか!?バラバラじゃないですかっ!?」

「それなんだが・・・」





かきむしって乱れた頭のまま、瑞希お兄ちゃんは言った。






「2代目がいなくなれば、誰かが3代目を継ぐ。親衛も、遊撃も、やられた時期が異なる。やられた順番に後継者を立てていた。」


「あ、それで数字がバラバラなんですか!?特攻隊長に関しては、どれだけチェンジしてんですか!?」


「しかたねぇーだろう!!」





そんな私の言葉に、不機嫌な声が答える。






「特隊は、特攻することが多いんだからよっ!」


「百鬼さん!」






私と瑞希お兄ちゃんの会話に、文句を言いながら野獣が割り込んできた。