彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




衝撃の事実に、私は複雑な思いになった。




(だって、バンダナに続き、ブレスレットまでも、瑞希お兄ちゃんの本当の意味での私物じゃないなんて・・・。)



もらいい物なんて・・・



〔★凛はがっかりしている★〕




そんな私の気持ちに、気づいていないのでしょう。


『彼女』はご機嫌で、語ってくれました。




「みーちゃんてば、あたしがせっかく作ってあげたのに、つけてなくて~『どうしたの?』って聞いたら、『旅に出た』って言うからさ~」




『みーちゃん』というのは、瑞希お兄ちゃんのことよね?


いいなぁそういう呼び方できて・・・


いやいや、そうじゃないって。



(旅??)



「あの時は、『なくしたなら、マシな言い訳しやがれ!』って、怒ったけどさぁ~でも・・・本当は違ったのねー!?凛ちゃんにプレゼントしてたのね!?」

「いえ・・・どちらかと言えば、可愛いと言ったら腕に付けてくれて・・・」

「まぁ!誉めてくれた上に、プレゼント!?やーん!モニカ感激!」



そうだったの?と思い、そっと目だけで瑞希お兄ちゃんを見る。

すると彼は、サッと私から視線を逸らした。




(あれ!?無視された!?)



〔★瑞希は凛と視線を合わせようとしない〕




なんでそんな態度をとるの!?



・・・ハッ!?

ま・・・まさか、瑞希お兄ちゃん!?



その瞬間、私は悟った。





(もしかして瑞希お兄ちゃん!自分が身につけたくないから、私に貸すふりして押し付けた!?)




〔★凛の考えを裏付けるように、瑞希は顔中に冷や汗をかいていた★〕
〔★挙動不審に口元を振るわせている★〕




間違いない!


厄介払いしたんだ!


ひどい!瑞希お兄ちゃん!




(だけどそんなところも好き!!)




〔★どちらも(人も話も)ひどかった★〕



新(あら)たな新事実に震える私。

それをよそに、横ではさらなる黄色い声(?)が上がる。




「わかるわぁ~みーちゃんの気持ち!凛ちゃん、強くて、素直で、可愛いから、贈り物もしちゃうわねー!あたしもこうやって話してみて、ますます凛ちゃん好きになっちゃた!」

「えっ!?」

「凛ちゃん、このお店の内装も、メニュー表も褒めてくれたでしょう?あれ、あたしがプロデュースしたのよ!」

「ええっ!?」



(オネェさんのデザインだった!?)



知らずに褒めたことだけど、そのお姉さんはとても喜んでいた。

それで反応にますます困ってしまった。



・・・・それが第一印象です。



〔★刺激が強い人物だ★〕