彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「・・・・ごめんね、瑞希お兄ちゃん・・・・」




彼の優しさが嬉しくて、それに応えられない自分が悔しくて。

眼から涙があふれ出す。




「泣くなよ、凛。」




そう言って、私の頭をなでる瑞希お兄ちゃん。




「凛が甘えたい時、ツレー時、寂しい時、いつでも俺のところに来い。楽しい時や嬉しい時でもいい。俺は、どんな凛でも歓迎する。」

「でも僕・・・甘えてしまうかもしれません・・・・」

「甘えればいいじゃんか?」



ギュッ!



「あ。」




泣きながら伝えれば、私の体を抱きしめながら彼は言った。




「ガキが大人に甘えるのは良いことじゃんか?どうしてもつらい時ぐれー、頼っていいんだよ。凛みたいに、我慢ばっかりしてる子はとくにな?」

「・・・・・・・・ありがとう、瑞希お兄ちゃん・・・・・・・・・」




身内でもないのに。

赤の他人で、何の接点もなかった私を、あなたは助けてくれた。




「よしよし。凛はもう、1人じゃねぇーよ。俺が、俺らがいる。」

「うん・・・」

「いつでも、会いに来いよ。今夜来てもいいからさ。」

「うん・・・」

「・・・・・・・凛。」

「・・・なに?」





名前を呼ばれ、顔を上げる。

相手と目が有った時、短く聞かれた。






「凛、俺のこと好きか?」





そんなこと。





「・・・・言わないと、わからないんですか・・・?」





拗ねた思いで聞けば、にやりと笑う。




「言ってもらった方が、嬉しいだろう?」




ずるい。

そう言われたら、言うしかないじゃん?





「大好きです。僕は、瑞希お兄ちゃんが、大好き・・・・!」

「うん、俺も凛が大好きだ。」





顔が熱くなるのを感じながら言えば、嬉しそうな顔で言われた。

同じ言葉を、同じ思いを伝えられ、嬉しさと恥ずかしさで、ギュッと抱き付く。

それに小さく彼は笑うと、私の体を優しく抱きしめてくれた。