不思議がる瑞希お兄ちゃんを誤魔化していれば、声が聞こえた。
「あら~!?その声は凛ちゃん!?おっきしたのねー!?」
噂をすれば、本人がやってくるというが・・・着替えたモニカちゃんがやってくる。
黒い特攻服の上着は脱いでおり、ズボンだけそのまま。
さっきまで暴走活動していたとは、わからないほど、おしゃれに着こなしていた。
「おはよぉ~凛ちゃん!」
ちゅう♪
「あ。」
「あ――――――――――!?」
寝起きで油断していた。
シルキロール越しに、モニカちゃんからのキッスを受けた。
それで私を背負っていた瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。
「いい加減にしろ!凛を変な道に引きずるな、モニカ!」
「いいじゃない~?海外でも、これは挨拶よー?」
「よぉ、凛たん。モニカのせいで、気分が悪くなったと思うが、機嫌はどうだ~?」
「烈司さん。」
「ちょっとぉ!?あたしのせいってどういう意味、れーちゃん!」
「コラ!話は終わってないぞ、モニカ!?」
「あの、大丈夫ですから、ケンカは~」
「だったら、食事にするぞ、凛道。風呂にも入らんと、泥臭さが落ちんぞ。」
「獅子島さん。」
「早く飯にしようぜ!わははははは!残念だったな~凛助!?メガ大もりは、俺様だけだ!」
「百鬼さん・・・」
「あーもーうるせぇ、オメーら!」
そう叫ぶと、私を背負ったまま走る瑞希お兄ちゃん。
「あ、瑞希!?」
「凛ちゃんをどうする気よ~!?」
「決まってんだろう!?先にコイツを休ませる!オメーら、単車ちゃんとしまえよ!凛の分もだ!」
「やれやれ・・・人使いが荒い。皇助、メガ盛りのためにも頑張れよ。」
「わっはははははは!任せとけ~」
「凛ちゃんの独り占めはずるい〜」
「後でかまってもらえ、モニカ。」
瑞希お兄ちゃんの言葉に、ブーブー言いながら、単車をガレージへと運んでいく先輩方。
(うわ・・・・やっぱり、両脇にバイク抱えて持って言ってるよ、百鬼・・・・)
私はその様子を、瑞希お兄ちゃんの背中から見ていた。
「凛、疲れただろう?風呂沸かしてやるから、先に入れよ?」
「うん・・・」
再び二人っきりになった私達。
裏口へ回りながら言う彼の言葉を聞きながら考える。
(あれからどれぐらいたったんだろう・・・?)
段々と、頭がさえて来たら、焦りが強くなる。
(お母さん達が気づく前に、家に帰らなきゃ・・・・!)
体は疲れていたけど、心も瑞希お兄ちゃんへ向いていたけど、我慢した。
これからを続けるために言った。


