彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「荒川、出口はすべて見張ってるな?」

「はい!この場所以外、裏道、抜け道、獣道にいたるまで、すべて警官で封鎖しております!」

「よし・・・・この勝負、もらったな・・・・・!」



(もう逃げられねーぞ、凛道蓮君よ~!)



俺が指揮した龍星軍確保の大捜査網。

隣県からの応援もきて、主要な交通ルートすべてに検問を張った。

瑞希達が龍星軍だったころの縄張りだった道は特にな!

それは一種のけん制だった。



(昔みたいに、上手くいくと思うなよ初代総長!)



凛道蓮を乗せて逃げた瑞希への警告でもあった。



(可愛いだけじゃ世の中渡って行けねぇって、オメーらに教えてやんよ!)



特に4代目の方にはな!



「くくく・・・!おじさんに鼻フックするとどうなるか・・・取調室でしっかり話し合おうじゃねぇーか、坊主~!?」

「おお!?セリフに不謹慎さは漂いますが、久々に『根絶やしのバラし屋』に相応しいお姿を見た!」




〔★個人的な恨みが見え隠れしていた★〕




(バラさんが、バラさんが、ここまで本気を出すなんて・・・・)

「マジなんですね、バラさん。」



荒川の問いに、やる気スイッチの入った男が答える。



「俺はいつでも本気だぜ。もうすぐ聞けるぞ~凛道蓮と黒子ファイブを捕まえたって話をよ?」

「強気っすね!?」

「まぁな。」



自信はあった。



(1年もブランクがあって、最悪な終わり方をした龍星軍を助ける組織がどこにあるか?)



爆裂弾にしても、逃げちまって隠れてる。

凛道蓮と瑞希達に助けはいない。

来るわけがない。



「捕まるのも時間の問題だ・・・・・!」



確信を口にして、吸った煙を吐く。

ゆっくりと、煙草を吸い終わった時だった。




「フジバラさん!捕まえましたよ!」




1人の警官が駆け寄って来た。







「龍星軍を捕まえました!」








待ちに待った吉報だ。