彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「わははははは!!バラのおっさんが出てくるのは、わかってたことだろう~!?いざとなりゃあ、単車投げて、パトを投げてで~・・・!!タタカエバイイ・・・・!!」

「おーい、皇助の変なスイッチが入ったぞー?」

「やだぁ~誰か消してよぉ~」

「あいつにOFFスイッチはない。ロックONしかないだろう?」

「やれやれ・・・どいつもこいつも。困ったもんだぜ、なぁ凛?」

「・・・・そうですね・・・」


(あまり困ってる風には見えないな・・・。)




〔★余裕があるように見えた★〕



「どちらにせよ、やる気スイッチは入った状態でいいんですよね?瑞希お兄ちゃん?」

「まぁな!それじゃあ~今回は、裏の裏の裏をかいて、左に行くかー?」

「わかりました!それじゃあ、みなさん!このまま左に進む方向で~!」


パァアアア!




そう言い終わる前に、目の前がパッと明るくなった。




「あ!?まぶしい!?」

「あん!?なんだ・・・・!?」




突然、あたりがまぶしい光に包まれる。




キッキー!キキキキィ―――――――!!




進行方向からの光に、全員が単車を止める。




「ちょっとぉ~!?もう追いついたの、バラちゃんは!?」

「俺の勘も鈍ったな~・・・・徹底抗戦ってことかよ・・・!?」

「わはははははは!バトルバトル!うわっはははははは!」

「ふむ・・・掴んだ情報とは違うが、まぁいい・・・」


「俺らが、凛が狙いなら――――――――――――――絶対に渡さねぇ!凛は俺が守る・・・!」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」




腕を私の方へと回し、特攻旗ごと抱きしめてくれる好きな人。

それを嬉しいと思いながらも、確認だけはした。




「お気持ち、ありがたいです!でも・・・まだ僕狙いだと決まったわけでは~」




そう言って、ピリピリし始めた空気を和ませようとしたのだけど―――――――――





「お前が、凛道蓮か!?」





その呼びかけで、人違いの可能性はなくなる。

まばゆい光の中で、誰かが私の名前を呼ぶ。



それが答えだった。