彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





いろいろあったけど。


なんとか検問を突破した私と黒子ファイブ。


私を乗せている瑞希お兄ちゃんが先頭を走り、その周りを烈司さん達が固めてくれていた。

おまわりさん達の声もサイレン音もなくなったところで、ケツ持ちだった獅子島さんが合流する。

もう笑ってなかったけど、いつもと変わらぬ口調で聞いてきた。




「俺の土産はどうだった、総長?」

「最初に聞くのがそれですか!?」

「悪戯の感想を聞くのは大事だろう?お前が言ったのは、俺が怖いということだけだ。」

「ええ、ええ!最強でしたよ!ゴキブリ作戦は!」

「なんだ?もう敬語に戻ってるのか、つまらん。」

「あれは、円城寺君達用に見栄を張っただけです。」

「ネタバレも早いな・・・49点だ。」



そう言って、ボードとペンで何か書き始めるサングラスの先輩。




「また採点してんですか!?てか、器用に運転しますね!?」

「手放し運転ができて損はないだろう?お前の行動は、常に評価の対象だ。くれぐれも気を抜くな。」


(こいつ、ウザ!!)




〔★面倒な審査委員だった★〕




「言葉遊びはそれぐれーにしろ、伊織!」

「瑞希。」

「夜明けまで1時間・・これ以上凛に無理はさせらんねぇー。」

「瑞希お兄ちゃん!」



その言葉通り、周りの黒が薄くなっていた。

朝に向けて、暗闇が消え始めていた。



「これから・・・どうしましょう?」




私の問いに、目を細めながら瑞希お兄ちゃんが言った。




「とりあえず、この先の道が二手に分れてる。右に行くか、左に行くか・・・だな。」

「2択ですか?」

「2択だな。どっちがいい、凛?」




選び方は、〇×クイズに似てるけど・・・




(間違えたら、おまわりさんによって、社会的にアウトにされるからなぁ~)


〔★人生のかかった選択だった★〕




「どっちって、瑞希お兄ちゃん・・・・うーん!どっちにしよう・・・」

「そうよねぇ~迷うわよねぇ~凛ちゃん?みんなでかんがえましょうー♪」

「うむ、無難なコースでは右だろう。人間心理では、左を選ぶ。その逆を考えて・・・」

「そうだな。向こうにはバラさんがいる・・・。裏の裏をかいてる場合もある。ただでさえ、凛たんを狙ってる・・・・諦めそうにないからな・・・。」


(そこまで私のことを・・・・)




〔★嬉しくないおっかけだった★〕