彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「やれやれ・・・怪盗ルパン並みの扱いか。」

「どこがルパンだ、貴様!?何者だ!?」

「見ての通りだ。」

「それ僕が使うセリフ!!」

「それがどうした、4代目総長。1号、さっさとこっちへ来い。」

「はいはい、そーでした!」



ブロッロッロッ!




獅子島さんの声に合わせ、舌でも出しているような顔で瑞希お兄ちゃんはバイクを動かした。



「おい、勝手に動くな!」

「逃げるなって言ってんだろう!?」


「その言葉で捕まるなら、アンタらの仕事も楽だろうな?」




私と瑞希お兄ちゃんが獅子島さんの横を通過したところで、3台のバイクが止まっていた。



「凛ちゃーん、無事!?」

「遅いぞ、1号。」

「わはははは!」

「オメーら!?」

「3号ちゃん、2号さんも、5号さんも・・・単車を止めて待っててくれたんですか?暗くて見えませんでしたよ!?」

「まぁーな。置いてきぼりにできないだろう?3人も?」


「3人?」



烈司さんが言った数字の意味を理解した時、私と瑞希お兄ちゃんを含む3人目がしゃべった。




「誰だと問われたので、あえて答えてやろう。俺は、こいつらの仲間だ。」

「4号さん!?」

「やっぱりそうか!?」

「だったらなんだ?うちの者が、ずいぶん世話になったようだな?これはその礼だ――――――――――受け取れ。」


「「「なっ!?」」」



フォンフォンフォンフォーン!


「4号さん!?」




ザバー!

バサバサバサ!

ザッバーン!!





そう言いながら、傾斜を駆け下りる獅子島さん。

同時に、その動きに合わせて、おまわりさん達へと何かを投げた。




「うわ!?」

「なんだ!?」




見えたのは、お米の入っているような大きな袋。

獅子島さんは、その中身をぶちまけていた。