彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「コラ!また、族の命である旗を武器にして~」

「魂がこもってるから、いいんです!他の暴走族と同じことしてたら、意味ないでしょう!?」

「それはそうだが~!凛、お前自身も大事にしろよ。俺の方が、お前よりはベテラ――――――」


「僕は総長なんですよ!?確かに、あなたの方が経験があります!だけど、四代目龍星軍として、『俺』が仲間を守るのが―――――――」


「守るが当たり前にするのには、お前はまだまだ非力だぞ、凛道。」



フォンフォーンフォン!!




「え!?」

(このバイク音は!?)





突然鳴り響いた爆音。





「1号も、しかるのは、囲みを突破してからにしろ。」




高圧的に、冷徹さをただよわせながらつむがれた言葉。

その声を頼りに見渡せば、私達の少し先の場所。

周囲を囲む傾斜の一角に、1台のバイクが止まっていた。

乗っているのが誰なのか、すぐにわかった。




「しし・・・・・4号さん!」




サングラスの先輩だった。



「無事だったんですね、4号さん!?」

「3号にそう通信したが?」

「そうでしたか!よかった~」

(そんな気がした!百鬼とは違った意味で悪運強そうだもんね)



〔★言葉にしない分、失礼な心配の仕方だった★〕




「人の心配より、お前はなにをしてるんだ、凛道?」



ホッとする私に、いつものように淡々と獅子島さんは言う。



「まだこんなところで遊んでいたのか、お前らは?」

「ばーか!オメーを待ってたんだよ、4号!」

「ふ・・・・口が上手くなったじゃないか、1号?」



(ホントに、この人は・・・・)




相変わらずの憎まれ口に、思わず笑みがこぼれる。

それは瑞希お兄ちゃんも同じことだったけど、周りはどうでもなかった。



「なんだ貴様!?」

「おい、こいつらの仲間じゃないか!?」

「初代メンバーの1人か!?あいつで、数が合うぞ!?」



そう言って獅子島さんにもライトを当て始める。

これに彼は、迷惑そうな仕草をする。