彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




自分の勘違いにやっちゃったと思う。



「マジで、天然だな凛は!?」

「ご、ごめんなさい~」


「けど、チャンスだぜ!」

ヴォン!

「れ、2号さん!?」


「同感~♪呆気にとられちゃってる今よーん!」

バルルルル!

「3号さん!?」


「わはははは!!よくやった凛助!!」

パラパラパパ!!

「4号さーん!?」




瑞希お兄ちゃんには怒られたけど、他の先輩方には褒められた。



「ああ!?待てお前らっ!?」



私達のやり取りを見ていたおまわりさん達の間を、スイスイと3人は通過した。



「凛ちゃん!1号、早く!」



暗がりでモニカちゃんの声が響く。

それで寸止め状態だった瑞希お兄ちゃんも我に返る。



「急がすなっての!」



ブロッ!ブロロローン!



そう言ってハンドルを回すと、急発進した。

そのまま、逃げられると思ったけど――――――――――――



「逃がすか!」


「お兄ちゃん!?」

「あっ!?」



諦めの悪いおまわりさんの1人が、瑞希お兄ちゃんの前に飛びだす。



(飛びかかって、単車ごと倒す気!?)



反射的にそう思った。

わずか数秒の出来事だけど、私の体は思ったより早く反応した。





「――――――――――触らないでください!!」

バッキーン!!


「おぶっ!?」

「りーん!?」




気づいた時には、フルスイングした。



「おおお・・・・!?」



襲ってきたおまわりさんが、地面に転がる。

2人目だったけど、関係ない。




「大丈夫、お兄ちゃん!?」

「おま・・・・無茶しすぎだぞ、凛!?」




振り返って、私を見しながら瑞希お兄ちゃんは言う。