彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



険しい顔で私とお兄ちゃんを見比べてから言った。




「見た感じはお前ら、どっちもマスコット的な可愛さはあるが・・・そいつは、あまりヤンキーらしくないぞ、瑞希?」

「はあ!?なんだよそれ!?テメー、見た目で判断する気か!?」

「見た目という意味じゃない!おい、凛道蓮と言ったか!?」


「え!?あ、はいそれはー・・・」




ノリツッコミの名前であって、『本名は違いますー』と言い切る前に、眼鏡のお兄さんが言う。




「そもそも、凛道・・・お前は今夜のイベントがどういうものかわかって参加していたか?」

「はい?」

「俺の言っていることが理解できないのか?ヒヨっコが。」

「誰がヒヨコだ!?凛って呼べよ!このバカ眼鏡!」

「すべてのフレーム使用者に謝れ、瑞希!」

「ちょ・・・やめてください!」




私を間に挟んで、言い争いをはじめる眼鏡と瑞希お兄ちゃん。





(このままじゃ、私のせいでまた喧嘩になる!?)





そんなことになって、瑞希お兄ちゃんの顔に傷でも入ったら大変!


感じの悪い眼鏡はどうでもいいけど!



(瑞希お兄ちゃんに何か起きる前に、とめなきゃ!!)



〔★凛は瑞希以外、どうでもよかった★〕




早くやめようとした時、私より早く別の人が動いた。





「まぁ待てや!」

「あん!?」

「・・・ふん。」

「あ。」




2人の間に、煙草をくわえた男前が割って入る。




「そこも含めて、お話しようぜ~?」

「う?」




その声に合わせ、私の体が少しだけ後ろに持ちあがる。





「あ!?凛になにしてんだ、ヘビースモーカ!?」

「あん?見ればわかるだろう、ベビーフェイス~?」


(つままれてる・・・)





瑞希お兄ちゃんが見ている通り、ヘビースモーカーが言う通り、私はつままれていた。

咥え煙草のお兄さんの手が、私の首の後ろの服部分を掴んでいる。

しっかりと持ち上げていた。