彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「ちげーし、馬鹿!俺は、凛ほどお化けにビビっちゃ・・・!」

「お?なんだ、平気なのかー?じゃあ、今度凛たんも加えて、ホラー映画鑑賞をしようぜ~瑞希が怖くないならな?」

「じょ、上等じゃねぇか!参加するぞ、凛!」

「ええ!?決定事項ですか!?」

「文句あるか、凛!?」

「いいえ、ありません!瑞希お兄ちゃん!」




〔★決定事項になった★〕




「ねぇねぇ、それなら~部屋を真っ暗にして見ましょうよー!楽しいわよぉ~」

「それはナシですよ、モニカちゃん!」

「驚いたふりして抱き付くのもありよねぇ~ふふふ~」

(それはアリですね、モニカちゃん・・・!!)




〔★凛は声には出せない共感をした★〕




そうなれば、瑞希お兄ちゃんに抱き付くチャンス!?





「お兄ちゃん、怖いよー」

「よしよし、凛は怖がりだな~抱っこしてやるから。」



ギュッ♪








(なんて可能性もあるー!!?)



〔★凛はよこしまな妄想にかられた★〕




内心、デレデレする私をよそに、ホラー話は白熱していた。




「いいぜ、烈司!お前の挑戦、受けて立つ!学校の怪談でも、百物語でもなんでもこいっての!」

「いや、どっちかってーと俺は、バイオハザードだったり、走るゾンビだったりがいいんだけどな~・・・」

「ええ!?なんで、感染系ホラーですか!?」

「あれ?凛たん苦手なのか!?じゃあ、それにすっか~♪」

「えええ!?僕の反応で決めないでくださいよっ!?しかも、嬉しそうな顔で!」

「俺様はアクションなら何でもいいぜ!ジャックバウワーだな!」

「ちょっと!ホラーと離れたじゃないですかっ?」

「つーか、オメーがジャックバウワーみてぇーだけど!」

「きゃははは!みーちゃんだめよ、それ!ご本人に失礼よ。ねぇ、凛ちゃん?」

「それは~」



「あ。」



私が言う前に、



「烈司さん?」




ヘビースモーカーのお兄さんが言った。

なにかに気づいたような顔で、一言告げる。



「モニカ、電話。」

「え?」



それとほぼ、同時だった。




チャラ~ラ~♪



音楽が流れてきたのは。



「ええ!?着メロ!?」

「うそ、あたしー?」



発信源は、モニカちゃんの携帯電話だった。

その画面表示を見て、再びオネェさんは叫ぶ。



「あ!?イオリンじゃない!?」

「え!?もしかして烈司さん、獅子島さんから電話がかかってくるのを言い当てた!?」

「烈司、勘はいいからな。」

「まぁな。」




〔★良すぎである★〕