彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「この辺り、幽霊出るからな・・・そっちに気を取られて、わかりにくいな~」

「ええ!?やめてくださいよ!僕、本当に怖いのダメなんですから!」

「あん♪ホント、可愛い~守ってあげたーい!」

「そう言ったのは俺だぞ、モニカ!?つーか、守ってやるとは言ったが・・・・総長がそれでそうする、凛?」



モニカちゃんのセリフの後でそう言う瑞希お兄ちゃんの顔は、気のせいか険しい。



「せめて人前では、怖いってのは隠そうぜ?」

「え!?もしかして呆れてる、瑞希お兄ちゃん!?」

「そうじゃねぇーけど・・・・」



気のせいじゃなかった。

ミラー越し、困り顔で私を見ている。




(絶対そうだ~・・・・!)




それを裏付けるように瑞希お兄ちゃんは言う。



「呆れてるってわけじゃねぇーけどさ、漢だったらもうちょっと強くないとなー?」

「あう!?す、すみませーん!」




〔★瑞希のストレート発言、凛に100のダメージ★〕




(そんな・・・・怖いの苦手って言ったばかりに、瑞希お兄ちゃんからの好感度を下げてしまった・・・!)




ショックでしょんぼりしていれば、近くで笑い声が上がった。




「はははは!瑞希の反応が気になるのか、凛たん?」

「烈司さん?」

(何笑ってんだ、こいつ・・・!?私の不幸が楽しいのか!?)





そんな思いで見れば、ニヒルな笑みで彼は言った。




「偉そうに説教たれてるけど、気にすることねぇぜ、凛たん。心配しなくても、瑞希も怖いのは得意じゃないからなー?」

「ええ!?」


(怖いの得意じゃないって、瑞希お兄ちゃんが!?)


「ば、馬鹿!れーじ、コラ!余計なこと言うな!」


(あ、その反応!?本当に苦手なんだ!?)




何日か、瑞希お兄ちゃんと過ごし始めてわかるようになっていた。

瑞希お兄ちゃんが、本当に誤魔化そうとしている時や恥ずかしがっている時の顔が。



(今のは、真実を隠そうとしてる時の顔だ!)




〔★凛は目利き力がアップした★〕