彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




狭くなっていく道路。



(外灯が少ない・・・というよりも、ないな。)



そんな思いで、流れる景色を見ていた。

山道へと続く道を、バイクのヘッドライトだけを頼りに進む。

周囲は、木々に囲まれているせいか、肌に当たる空気も冷たい。

道も暗くて見えない。

プランXがどんなものか知らないけど、その作戦の元、私達はバイクを走らせていた。

現在、1人集団から離れた獅子島さんを呼び戻すため、モニカちゃんが電話していたが――――――




プルルル、プルルル・・・



「モニカ、伊織につながるか?」

「だーめ。シカトよ、みーちゃん。」




つながらない状態だった。

それで不安になる。




「獅子島さん・・・・出れないんでしょうか・・・?」

(電話に出れないぐらい、ピンチになってるんじゃ・・・・?)



考えてみれば、バイクだけじゃなくて車の誘導まで任せた。




(出来る男っぽい獅子島さんでも、大変だったかもしれない・・・)




「大丈夫よ、凛ちゃん。」



私の気持ちに気づいたのか、にっこりと笑いながらモニカちゃんが言う。



「あたし達が通ってる道、電波が悪いのよ~きっと!もしかしたら、イオリンの穂が悪いのかもしれないしね~?」

「モニカちゃん・・・」

「心配しないで!つながるまで、モニカちゃんが、かけてあげるから。ねぇ?」

「うん・・・・ありがとう、モニカちゃん。」

「どういたしまして!凛ちゃんは、自分のことを第一に考えてればいいからね?」

「僕のことって・・・・僕は頭だから、みんなで無事に帰還できるようにー」

「わははははは!それは、烈司の仕事だな!オメーの勘はどうよ!?」

「うーん・・・微妙だな。」




私の言葉を遮り、烈司さんへと話を振る百鬼。

これに聞かれた方は、のん気な表情で答える。