彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





頑張って言っただけあって、乗せてもらう瑞希お兄ちゃんは、その気になってくれた。

あとは、他の3人次第。

それが実現するか、しないかに関係なく、そうおっしゃる瑞希お兄ちゃんを見れただけで満足だった。

これに対して、私を後ろにと言っていた先輩方から文句が出ると思ったが―――――――



「わはははははは!あほくせっ~!俺様は、オメーのそういう顔を見たかったんじゃねぇーってのによぉ~!」

「もぉーん♪凛ちゃんをあきらめるのはつらいけど、プリティーな、みーちゃんを久々に拝めたから~勘弁して、ア・ゲ・ル♪」

「感謝しろよー瑞希?今回は凛たんの意思を尊重して、あきらめてやんよ。俺らにできるのは、オメーが赤面しながら凛たん独り占め宣言したスマホ写真を、あと伊織に送ることぐれーだ。」




なぜだか満足していた。

途端に瑞希お兄ちゃんが、ギョッとした顔で言う。



「はあ!?なに上から目線で~・・・・!?つーか、なに写メってんだ烈司!?消せ!今すぐ消せ!!」

「マジなの、れーちゃん!?送って、送って!あたしもほしーい♪みーちゃんのリンゴ顔♪」

「はいよ、送信。」

「うわああああ!?送るな烈司!モニカ!消せ!けせっ!」

「わははははは~さっさと出発しようぜ~戦が俺様を呼んでる!お、ちゃんときたな、瑞希の写メ!?」

「おおいいい!?なんで皇助にも送ってんだ、烈司!?まさか伊織にも―――――――」

「もう送った。返事はまだねぇーけどさ。」

「何の真似だコラ!?嫌がらせか!?」

「そうそう、腹いせの嫌がらせ♪凛たんを取った仕返しだ。」

「ドヤ顔で言うな、この野郎――――――――――!!」


(あーあ・・・・)




瑞希お兄ちゃんの反応を、良いと思ったのは私だけではなかったみたい。

道路の真ん中で、ギャーギャー騒ぐ様子は、クラスのやんちゃな男子達を思い出させる。





(まぁでも・・・・これで、私は今夜、瑞希お兄ちゃんの後ろをキープできることになったわけだよね?)




絶体に、乗り返したくないと言うわけじゃないけど、やっぱり、好きな人の後ろが一番♪

赤い顔で慌てる瑞希お兄ちゃんを見ながら、烈司さんが撮った写メをもらうには、どうしたらいいのかと考えた。