彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





(・・・・・・・・・なんてね。)



約束守らなかったとか、何とか言いましたけど、それは建前ですよ。

別に、烈司さんが、モニカちゃんが嫌いってわけじゃない。

百鬼はウザいけど。



(今までのことを思えば、この密着体験をやめたくない。)



マスクと言う、良い理由が見つかったから言っただけ。

私の本心はただ一つ。




(好きな人から離れたくないだけに決まってるじゃない?)




順番とは言え、瑞希お兄ちゃん以外の後ろに、今さら乗るのはなぁ~


なによりも!

また警察と遭遇したら~

場合によっては、バラバラで逃げる可能性も出てくるじゃない!





(そうなれば、瑞希お兄ちゃんと二人っきりで朝まで完走コースも考えられるじゃない!)




このLOVEチャンス、逃してなるものか!




(そのためにも、理由をつけて、瑞希お兄ちゃんの後ろに居座る方が得策なのよぉ~♪)




〔★ブラック凛が発動、その考えは腹黒かった★〕




恋愛進展のため、その興奮を抑え気味にして聞く。



「そうだよね・・・?お兄ちゃん?」



弱めの声で、ターゲットにたずねる。

そんな私の言葉で、固まっていた瑞希お兄ちゃんが我に返る。

そして―――――――――――・・・・




「ばか・・・・」




そう告げる口調は、そっけない。

でも、表情は真っ赤。




(か、可愛い!?)




ドキッとして、目が離せなくなったけど、かえってよかった。




「聞いただろう、オメーら!」




私からも、他の先輩方からも、顔をそむけながら瑞希お兄ちゃんは言った。




「俺ら経験者が、上の者が凛にお手本をしめさなきゃダメだろーが!?・・・つーことで、凛を最後までケツに乗せるのは俺だ!文句あっか!?」

「瑞希お兄ちゃん・・・・!」


(やった!期待通りの答えがキタ――――――――――!!)




望んでいた返事に、万歳しそうになるが我慢する。

代わりに、瑞希お兄ちゃんにまわしていた腕の力を少し強くする。

ギュッとしても彼は怒らない。




(やった!これで両思い♪)




〔★『考えが同じ』なので、両思いではある★〕