彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「皇助!凛たんのどこ掴んでんだ、コラ!?」

「可哀想じゃないの!あんた、割り込むんじゃないわよ!」

「わはははは!凛助がほしけりゃあ、俺様を倒すんだなー!?」

「オメー・・・・喧嘩したいばっかりに、凛たんをダシに使う気か・・・!?」

「凛ちゃんだって、アンタは嫌なはずよ!ねぇ、凛ちゃん!?」

「百鬼さんの後ろは嫌です。」

「ほらね!?」

「凛助テメー!?」

「おーほっほっほっ!ザマーミロっ!」

「でも、モニカちゃんの後ろにも乗りません。」

「え!?あたしもザマーミロ状態!?」

「よって、烈司さんの後ろにも乗りません。」

「まとめる形で拒否してきたな、凛たん!?」

「なんでモニカちゃんがダメなのー!?キレイなお姉さんなのに!?」

「オネェさんだろう、オメーは!?」

「それだと凛たん・・・・凛たんが乗る場所として残ってるのは~・・・」




がっかりしながら聞く烈司さんに、出来るだけ傷つけない顔で伝えた。



「僕、瑞希お兄ちゃんの後ろにいます。」

「凛!」

「そーなるよね・・・」

「ほっほっ~この俺様を振って、どこまでブラコンだぁ~凛助ぇ~!?

「なんで、凛ちゃん!?モニカちゃんは嫌なのー!?」

「違います。」



それぞれ苦情を言う3人に、真面目に答えた。




「ルールを守ったからです。」

「「「ルール!?」」」

「なんのルールだ、凛??」




疑問符を頭に浮かべる4人に・・・今現在、私を単車の後ろに乗せている人を見ながら言った。




「マスク。」

「マスク?」

「顔を隠すマスク・・・・瑞希お兄ちゃんだけ取らなかったでしょう?」


「「「「あ・・・!?」」」」




そう告げて、瑞希お兄ちゃんの背中に額をくっつける。




「だから、瑞希お兄ちゃんの後ろに座るの。決めたことを守るのが、『漢』だから・・・・」





私の言葉を最後に、その場は静かになる。