彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「で?これからどうする?」



最初にそう言ったのは烈司さん。

タバコの箱を出して、トントンと指で叩いていた。

吸いたいのを我慢してるように見える。




「イオリンが来るまで待つぅ~?あたしが、スマホで交信しようかー?」



そう言いながら、クシで頭をとかしているモニカちゃん。

リップを取り出すと、スカーフの下から唇にぬりはじめた。




「俺様は、ぶちかましてもいいけどよー!わはははは!」



ゴキゴキと、背骨を鳴らしながら笑う百鬼。

その姿はまるで、暴れ足りないと言っているようだった。




「『プランX』で行こう。」

「『プランX』?」




告げたのは、愛しの瑞希お兄ちゃん。

聞き返せば、考えかむように黙っていた彼が口を開く。




「そうだ、凛。奴らきっと、県警あげての大捜査をしてんだぜ。烈司が見たって言う検問も、そこだけじゃなさそーだから。」

「そりゃあ、言えてるな。」



瑞希お兄ちゃんの言葉に、実際に見てきた人がうなずく。




「龍星軍の旗揚げを聞いて、デバガメしてる奴の車を中心に、止めてやがったからな・・・」

「あらあら・・・おヒマねぇ~野獣魔する人も、おまわりさんも♪??」

「わははははは!戦いの予感だな!」

「そうなるな。」




仲間の言葉に、小さく息を吐いてから瑞希お兄ちゃんはしゃべる。




「どちらにしろ、山を越えなきゃダメだ。旧道の方へ行ってみようぜ。」

「旧道?」

「おほほほ。お化けが出るって噂があるのよぉ~凛ちゃん・・・!」




モニカちゃんの声に合わせて、首に冷たいものがあたる。




「ぎゃあああああああ!?」

「凛!?」

「なにしてんだ、モニカ!?」

「きゃはははは!冗談よ、凛ちゃん~!」




私の叫びに、瑞希お兄ちゃんと烈司さんの後で、モニカちゃんが言った。