彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「もしかして・・・・火薬!?」



見た目だけで、そう思ったんじゃない。

鼻をつくにおいが、間違いなく、火薬。



「そうみたいだなー」

「1号!?」



私の発言を認めたのは、前を座る瑞希お兄ちゃん。

生ぬるい顔と声で彼は言った。



「どうやら、4号が授けたアイテムは煙玉を改造したもんみてーだなー」

「煙玉!?時代劇に出てくる手りゅう弾ですか!?」

「そうそう。あれ絶対、水戸黄門出てくる風車の弥七が投げる武器の強化バージョンだぜ?」

「言われてみれば・・・!」

(似てる!)

「単に煙を濃くするだけじゃなく、爆竹みたいな連続爆破とコラボレーションしたんだろうな。」




パパポーン!ボーン!

モクモクモク~!



「あちちち!」

「ゴホゴホ!うえー!?ゲホゲホ!」


「そうみたいですねー・・・」




〔★納得するのに十分だった★〕




獅子島さんから渡された武器は、私達の予想に反していた。



「おい、こっちによるな!」

「見えないんだから、仕方な・・・熱い!?」


ガッガッ!


「ダメだ!一度止まらないとー!」

「ここで止まるな!」


ガッタンガッタン!


「う、うわあああ!?」

「ちくしょう!龍星軍めー!」

バキバキバーン!!




確実に、おまわりさん達を追いつめていた。



キキ―!

「ひええ!?」



キッキ!

「わあああああ!」




キィィィイ!

「ぶつかるぅー!」





パンパン、パンパパパパン!





「「「ああああああああああああああ!」」」




男達の叫びと、ブレーキ音と、はじける音がこだまする。




(これは・・・・・・・)



この光景。

例えるならば、阿鼻叫喚。

それにふさわしい光景だった。



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
阿鼻叫喚(あびきょうかん):とても非常で悲惨な様子を言うよん♪地獄に落ちた悪い人が、その罰に耐えられなくて大声で泣きわめくような状況ともいうかな☆