彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





お互いが納得し合った(?)ところで声が上がる。




「わははははは!おい、小動物共!じゃれあいをやめろ!」

「そうよん!可愛いから許すけど~~~~!!まだ鬼ごっこの途中よ!?」

「「え?」」



ファアアアーン!

パッパッパッ!




「こっちは真面目に追ってるっていうのに、待て――――!」

「目の前で漫才しやがって!懲らしめてやる、クソガキ共!」


「あ。」

(忘れかけてた・・・・・・・白バイの人達だ。)




モニカちゃんと百鬼のバイクテクのおかげで、私たちまではたどりつけていない。



(でも・・・・明らかに先ほどよりも距離が縮まっている・・・・)



捕まるのは時間の問題。





(獅子島さんのアイテムを使うのは危険だってわかったけど―――――)


ファンファンファン!


(それ以外の方法を考えている時間はない。)




覚悟を決める。




(あまり悪いものじゃありませんように・・・・!)




祈りを込めて、袋の中をのぞく。




「凛・・・・」




ゴソゴソと体を動かしたことで、振動として瑞希お兄ちゃんに伝わる。

目だけで私を見る姿は、まるで見守ってるみたいだった。

その視線に安心を覚えながら、獅子島さんからのアイテムを見た。




「なにこれ・・・?」

「どうした凛!?何が入ってた!?」

「まるです。」

「まる!?」




見たままを伝えれば、瑞希お兄ちゃんの声がうわずる。




「まるって・・・アバウトだぞ、凛!?」

「でも・・・まるです。黒い塊で・・・表面語がごつごつしていて、夜店ですくうスーパーボールみたいで・・・あ?」

「どうした?」




瑞希お兄ちゃんに説明していたところで見つける。




「メモ紙?」

「は!?説明書でもあったのか!?」

「ありましたね。」




パソコンで売ったらしい紙には、説明書と合った。

黒いまると一緒に入っていた。

開いて中身を見れば―――――――――




―使い方―

―敵のいる地面に向けて、叩きつける。―

―全員で投げると、効果が上がる。―

―以上―




(なんだこれ・・・・・・・)




文字は人を表すと言うけど、文面からでも威圧感を受ける。




(とりあえず、使い方はわかった・・・・)




投げればいいとあるので、モニカちゃんが使った煙のようなものかもしれない。

直接ぶつけないのは、目くらましの効果なのでしょうね。





「凛、なんて書いてあった!?」

「・・・・みんなで使えって。」




瑞希お兄ちゃんの問いに深呼吸しながら答える。

そして、漢らしく後ろへと振り返りながら叫んだ。