彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「僕・・・・・・・・普通じゃないことしたってことですか?」

「あはははは!こ、個性があっていいんじゃねぇーの?」




そう言って気遣う瑞希お兄ちゃんに、恥ずかしくなる。

同時に、イラッともした。




「知らなかったんですけど?」

「凛?」

「普通は打撃に使わないとか・・・・聞いてませんが?」

「え!?いや、そこは察しようぜ?ヤンキーしてるなら聞いて・・・あ!」

「そうですね・・・ヤンキーを長年してる人ならいいですが、僕、今年からなんですけど・・・?」

「えーと、それはー」

「僕にいろいろ教えてくれるのって、お兄ちゃんですよね?」

「う。それは~」

「お墓参りも、旗揚げも・・・・ねぇ、お兄ちゃん?」

「ちょ、目がマジになってるぞ?怒ったのか、凛?」

「拗ねてるんですっ!」




笑ってごまかす彼に、思いのたけをぶつけた。




「そういうことは~~~~~~~~もっと早く行って下さいよ、お兄ちゃぁぁ――――――――――ん!?」

「お、俺は黒子1号だ!真田瑞希じゃないぞ!」

「僕、お兄ちゃんとしか呼んでなーい!むきぃー!」

「コ、コラコラ!ゆらすな!」



もー!と恥ずかしくて、その背中をポカポカ叩く。



「凛、凛!叩くなら、もっと上の方で~」

「え?ここですか?」

「あ!そこそこ!気持ちイイなぁ~」

「あ、けっこうこってますね~はい、トントン!」

「うんうん、その調子だ。トントン!上手いぞ、凛?」

「えへへへ♪ありがとうございます!トント・・・・てっ!?違うでしょう!?勝手に肩たたきに変換しないでください!!」

「あはははは!ノッてたくせによく言うぜ~!?」

「にゅうー!お兄ちゃんのばかー!」

「あはははははは!ごめん、ごめん!」



ゲラゲラ笑う瑞希お兄ちゃんの背中に額をくっつけば、手を伸ばしてきた。




「いい子いい子。」




そう言って頭をぐしゃぐしゃと撫でられる。




(誤魔化してる・・・・)



「ごめんな~凛!けど、凛もよくないぞ?暴走族の命でもある旗で人を殴ってさ~?反省してるか?」





ヨシヨシで、私を誤魔化そうとしてるけど――――――




「うん・・・♪」


(誤魔化されてもいいっ!!)




私の好きな顔で言われたらうなずくしかない。




〔★瑞希は凛を誤魔化した★〕




「これからは、人もバイクも突かないように気をつけします。」

「って!?バイク!?おいおい、俺の知らないところで何やってんだー!?」

「暴走活動。」

「上手いこと言うな!?」




〔★凛も瑞希を誤魔化した★〕