彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





テンションを上げる瑞希お兄ちゃん達。

なんとか、その気分を下げようとしたのだけど―――――






「いい加減止まれ!」


フオンオオオオン!!


「え!?」




突然、1台の白バイが急接近した。




「やーん!?」

「テメー!」


キュンキュン!



(このおまわりさん、すごいっ!)




昔、学校の交通教室で聞いたことを思い出す。

白バイに乗る人は、運転がすごくうまいと。

その教え通り、近くに来たバイクの運転手は、華麗なハンドルさばきを見せた。





(てっ、感心してる場合じゃなかった!)





モニカちゃんと、百鬼のガードをよけて私と瑞希お兄ちゃんの隣に並ぶ。

わざわざ、ガードを潜り抜けてきた警官。





(狙いは、私達!?)





そう考えていたら、おまわりさんが口を開いた。





「止まれ!お前、龍星軍の初代頭だろう!?」





瑞希お兄ちゃんを見ながら怒鳴る。





(うわ!完全に身元がばれてる!?)





ヤバい展開にひやっとする。

これに対して、瑞希お兄ちゃんは――――――――





「・・・。」


(え!?無視!?)




黙ったまま、知らん顔で運転を続ける。




〔★瑞希は問いかけを、キャンセルしていた★〕




落ち着いた態度の瑞希お兄ちゃんを、私はカッコいいと思ったけど、白バイの人はそう思わなかったみたい。




「止まれ!力づくで止めるぞ!?」

「あ!?」



そう言って瑞希お兄ちゃんに手を伸ばす。




「チッ!」



そこでやっと瑞希お兄ちゃんが反応する。




ブロ!ブロ!ブロロ!




舌打ちすると、蛇行運転を始める。




「この!止まれ!」




これに白バイは、必死で手を伸ばす。




(あわわわ・・・・!)




おまわりさんの手から逃れるように、実を揺らす瑞希お兄ちゃん。





「凛ちゃん!そのまま、1号ちゃんに捕まってなさい!」

「わはははは!これ以上は1台も行かせねぇーぞぉ~!?」



バルルル!ババババ!

パラパラパラララリー!




背後ではモニカちゃんと百鬼が、瑞希お兄ちゃんと同じ動きで、他の白バイを引き留めていた。



「わ・・・わかった・・・」



バイクに乗ってるだけの私は、彼らの言葉に従って、瑞希お兄ちゃんにしがみつくしかない。


口調だけ男らしく言ったけど・・・・





(今の私、カッコ悪い・・・・)




〔★凛は自分を恥じている★〕