彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「あたし、行くからな・・・凛!」

「ありがとう・・・ねぇ、カンナ。」

「なんだよ!?」

「・・・・・無事にバックレられたら、俺のこと、みんなに伝えてくれないか?」

「・・・・なんて?」




優しく問いかければ、うるっとした女の子らしい表情で聞くカンナさん。

こんな可愛い顔もできるんだと、新たな発見に嬉しくなる。

カンナさんが安心できるように、ミラー越しにキリッとした顔にしてから言った。





「凛道蓮は、乱暴な暴走族達にからまれて誤解を受けた、完全な被害者だって。」


「顔とセリフがあってねぇーぞ、テメー!?」




〔★凛のシリアススマイル、カンナのツッコミがさえた★〕





私のお願いに、なぜかうるさくなるカンナさん。



「なんだそれ!?捨て台詞がそれかよ!?ドキッとして損したわ!もっとましなこと言えよ!」

「だって今までの話だと、俺だけ悪者じゃないか~?」

「十分悪だよ、バッキャロー!テメー、捕まったら、ただじゃおかないからな!?行くぞ、大河!」

「はあ!?おい、俺はー!」




迷うように視線を漂わせた円城寺君と目が合う。

また怒るかと思ったけど、観念したような顔で言われた。




「テメー、捕まったらただじゃおかねぇぞ、凛道・・・・!?」




そう告げると、私達の側から離れていく円城寺君。




(わかってもらえた・・・・!?)




そう理解した時、円城寺君は私から視線を離していたけど――――――





「捕まらないよ!!」





叫んだ。

私の声に反応して、円城寺君が、みんながこちらを見る。





「瑞希さん達だけじゃなく、君達と約束したからね!またあとでな!?」




漢らしく、ポールを掲げで旗を揺らす。

それに彼らは答えてくれた。