彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「2号!先発してくれ!サツが待ち伏せしてないか、確かめてくれ!」

「りょーかい!任せな~」


ヴォンヴォンヴォン!




私の命令に、本当に素直に聞いてくれた烈司さん。

軽く片手をあげると、そのまま一直線に行ってくれた。



「おいおい!」

「あの人は冷静だ。5号、ケツ持ち頼む!」

「わははははは!ご指名だから行くぜぇ~!?」

「3号もケツ持ちしてくれ!」

「あん♪がんばっちゃうわー」


パラリラパラリラ!

バルババババババ!




私のお願いに百鬼は大笑いし、モニカちゃんは投げキッスで後方へと下がった。




「はあ!?なんでその人選だよ!」




その様子を見ていた円城寺君から、また文句が出る。

面倒だと思ったけど、納得させるために言った。




「3号のケツ持ちはリアルで見たから信用できる。5号は目立つから、サツ共の目をお前らからそらせるだろう、円城寺?」

「くっ。」

「そういうわけで、4号!脱出ルート確保!円城寺達を連れて離脱後、帰還してくれ!」

「よかろう。」

「ぐ・・・じゃ、じゃあ!獅子・・・4号さんにする理由は何だ!?」


「冷徹だから。」




円城寺君の質問に、感情をなくして答える。

チラっ・・・・と、彼を見てからすぐに視線を前にもどす。

そして背中で語った。




「駄々をこねる誰かさんがいても・・・・有無を言わさずに、効率的に高圧的に、連れて行ってくれそうだから・・・・」

「まさか、この俺に逆らうまいなぁ~円城寺・・・・!?」

「ひー!?適切過ぎるぞ、ジャックフロスト!!」



〔★凛の選択は正しかった★〕




「さっさとこい、馬鹿ガキ共。お前らもだ、走り屋小僧共。安全誘導してやることに、感謝してもらおうか・・・」

「ち、ちくしょー!覚えてろ、凛道!」

「し、従います!」

「噂通りのブルーさん・・・こえぇ!」


(私も怖い。)




背を向けたまま、後ろの苦情を聞き流す。

ポールを持っていたが、円城寺君のため、獅子島さんへとゆだねた彼の今後を合掌した。




「・・・・ん!?オイ、凛!なにしてんだ!?何を祈ってる?」

「円城寺君が無事であるように・・・」

「お前・・・修羅場突入直前とは言え、優しいなぁ~いい子だな、凛。」

「・・・・そんなことは・・・・」




〔★瑞希の考える祈りと、凛のしている祈りは違う★〕