彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





頭によぎった可能性を否定したくて、苦笑いしている瑞希お兄ちゃんに聞いた。





「つまり・・・・・・遠い場所で、瑞希お兄ちゃんと出会ったと思っていたのですが、もしかして・・・」

「あははは!思いっきり近所だったってことだな!」




「えええええええええ!!?」




予感的中!




(6年間の努力はすべて無駄だった!!)



〔★家で先は近距離だった★〕




残酷な現実にショックを受けるが、あることが引っ掛かった。





「いや!だけど待ってください!!今日は!?どうして、今日は家から遠い場所にいたんですか!?」



瑞希お兄ちゃんと再会したが所は、家からかなり離れた場所。




「ここは、家から遠い場所ですよね!?」





焦りながらも、これは運命の赤い糸のお導き!?と、浮かれた考えも浮かぶ。

しかし、可愛い顔をした初恋相手は残酷な事実を告げる。





「ああ・・・。確かに俺が、凛と再会した工場跡地は、最初に出会った場所からは、かなり離れてる。」

「ですよね!?」

「ただな・・・今夜のガチンコバトルを公開観戦させようと思ったら、大嵐山の工場跡地が一番いい場所だったからよ。」

「それで今夜は、ここに来たんですかっ!?」

「ここって言うか・・・現在は違うけどな。」

「え!?ここ、大嵐山のある街ですよな?」

「いや、さっきまで大嵐山にはいたが、もう移動しただろう?車でここまで来ただろう?」

「え?あ・・・それはそうですが・・・」

「なんかお前、テンションがおかしくて気づいてないかもしれないけど、もう大嵐山からは離れてるからな?ここ、お前が住んでるって言った駅の隣の駅にある店舗兼住居だからな?」


「ええ!?いつの間に!?」





知らされる事実に、驚くしかない私。






「いつの間にって・・・高速走っただろう?」

「そんな・・・いっぱいいっぱいだったので・・・」

「もしかしてお前・・・俺を探すために、全く関係ない場所とか探してた・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・はい・・・」

「お前・・・・」






私の言葉で、部屋の中は静かになる。


『哀れ』の2文字をまとった空気が漂う。