彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





(どうしよう!私達は逃げ切れるけど・・・・)




さっきみたいに飛ばせば、龍星軍は逃げれる。

だけど―――――――――・・・・




(走り屋の車はともかく、普通のバイクのカンナさん達は、逃げるのは無理じゃ・・・・!?)




そう思った時、自然と口が開いていた。





「円城寺君!カンナさんも、秀君も、悠斗君も!タカ&トモさんも、先に逃げてください!」


「はあ!?」

「凛お前!?」

「凛道君、なんだよ急に!?」




戸惑う彼らに私は言った。





「白バイの狙いは龍星軍です!僕らから離れたら、捕まりません!逃げてください!」

「凛っ!?」

「凛道さん!?」


「そうですよね、1号さん!?」

「――――――そうだな。」




私の問いに、一瞬、瑞希お兄ちゃんが笑った気がした。

でも、表情は厳しいままだったので、気のせいかもしれないと思った。




「ざけんな、凛道!なんで、テメーにそんなことがわ・・・」

「4号さん!おまわりさん達、なんて言ってます!?僕狙いじゃなかったですか!?」

「ああ、4代目狙いだ。総長の言い分であっている。」

「って、獅子島さん!?」

「4号だ、爆裂弾の頭。」




私のほしかった答えをくれたグラサンにホッとする。

円城寺君は、顔をゆがめたけどスルーした。





「そういうわけなので、追いつかれる前にバックレてください!」

「コラコラ!オメーが決めるな、凛道!白バイ相手に、何様の―――――!?」


「総長様!」





メンチを切る円城寺君に、同じ顔で答えた。




「なめてんのはオメーの方だよ、円城寺!俺は遊びで龍星軍の4代目総長になったわけじゃねぇ!巻き添え食らいたくなけりゃ、さっさと仲間連れて行け!」

「な・・・・!?本性出しやがったなー!?テメー!?」

「うるせぇよっ!!」




言い方がまずかったと思ったので言い直した。




「オメーは、爆裂弾の頭だろう!?上に立ってんなら、下についてくれてる仲間の安全守らなくてどースンだよっ!?」

「なっ!?」

「俺はオメーを、見損ないたくないんだ・・・・!!」




ジッと見ながら言えば、それ以上は言わなくなった。

キツイ視線は向けられたけど、もう何も言わない気がしたので、別の人達に話しかけた。