彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「あはははは!わかればいいわ!凛、良い奴らに出会えたな~?」

「はい!」




ご機嫌で言う瑞希お兄ちゃんに私もテンションが上がる。

だからだろうか。

タカ&トモの2人のテンションが下がっていることに気づかなかったのは。





「・・・・嘘だろう、おい。」

「凛道さんのことを聞いてきた人が・・・」





どちらともなく、そうささやく2人。

彼らの目は、凛を後ろに乗せている若者に向けられていた。

突然、大男に道を封鎖されたと思えば、笑顔で自分達に話しかけきたのはものすごく可愛い子。

色白で、きゃしゃで、良い匂いのする愛くるしい美人。

ハッキリ言ってストライクゾーンで、一目惚れ。

その色香にポーとして、いろいろしゃべった自分達。

ところが、再会した凛道蓮の側にその可愛い子がいたことで、背筋に冷たいものが流れる。




(まさか・・・凛道君のあの懐きようは、もしや・・・!?)

(『中性美人』とも言われる真田瑞希さんだった!?)




だから、初代龍星軍かと確かめた時、「違います。」と言われて喜んだが―――





((黒子ファイブって・・・・・・・・・!?))




ホッとさせておいて、笑顔で現実を突きつける龍星軍四代目総長。

凛道蓮に悪気がないのはわかっているが、




「あれ、リアルにジャック・フロストだろう・・・凛道君、ひでぇー」

「心がえぐられた・・・・・!凛道さん、マジきついわー」




とんちをきかせているが、その正体は初代龍星軍メンバー。






「可愛くって、色っぽくって・・・・」

「俺ら好みの女の子だと思ったのに・・・・」





一目惚れしたほどの相手だったが・・・・・





((男だった・・・・・・・・・・・!!))




よりによって、最強と呼ばれる元ヤン。




〔★惚れてはいけない相手だった★〕




「オメーら、タカ&トモだったか!?真田瑞希に代わって礼を言うぜ。うちの凛を助けてくれて、ありがとうな!」

「うっ!?い、いいえ・・・・」

「とんでもございません・・・」




デートしたいと思った相手からのお褒めの言葉に、がっかりするタカ&トモ。




(ううう!あんないい顔してても同性!おっぱいはなくて、下はついてる!)

(そうだとわかってるのに、ドキドキするなんて!魔性もいいところだ、ちくしょう!)




同時に、向けられた笑顔にときめいてしまったことで傷が深くなる。




〔★ダメージは大きかった★〕