「あたしら、瑞希先輩に目ぇかけてもらってるけどよ、一緒に走ったことないんだ。瑞希先輩、ヤンキーを卒業したってことで、走ることもやめてたからよ。あ、通勤の時は単車使ってるけどな。」
「確かに・・・お仕事行く時は乗ってますね。」
「つーても、大河からの誘いを断ってたのは、単にあいつが免許取れてねぇーからって理由が大きんだけどな。」
「え!?持ってないの!?」
「あたし以外、誕生日が来てねぇーからな。そういや、凛は持ってんのか?」
「う!?ぼ、僕は~」
(持ってないけど・・・・)
「な、内緒。」
「はあ!?なんで?」
「・・・謎多き人物、凛道蓮で売ってるから・・・・キャラを守らないといけないんだ。」
「どこのアイドルだ、オメーは!?」
〔★凛は苦しい言い訳をした★〕
「ミステリアスな硬派でいきたいから、個人情報の開示が出来なくて・・・!」
「どちらかといえば、天然色の強いコミカルだろう?そういうことにしといてやるよ。」
「ありがとう、カンナさん!」
「はいはい!気になる教習所とかあったら言えよ?あたしといい瑞希先輩といい、保護されてよ~つくづくオメーは、幸せ者だぞ、凛?」
「わかりました!僕、幸せ者です。」
「何が幸せだ、小僧!!」
そうやって、上手くまとまった話に邪魔が入る。
「テメーこの野郎!俺と同じ無面のくせに、ちゃっかり瑞希さんとツーリングしてんじゃねぇーぞ!?」
「大河!?」
「円城寺君!?」
私とカンナさんのやり取りに、怖い顔の円城寺君が乱入する。@@
「テメーが龍星軍継ぐのは百歩譲って認めるとしても、なに瑞希さんまで巻き込んでやがんだ!?」
「円城寺君、この方は1号さんだよ。」
「うるせぇーよ!オメーが1人暴走族に耐えられなくて、どっかで拾った知らない奴らと龍星軍してるのかと思って探してみりゃあ~なんだよそれ!?」
「あ、心配してくれたんだね、ありがとう。」
「お礼言ってんじゃねぇーぞ!?1人しかいねぇーなら、1人でやり切れ!黒子何とかで、瑞希さんに泣きつくな!」
「泣きついてねぇーぞ。」
冷たい声が前から響いた。
「凛は、真田瑞希に助けてくれなんて言ってない。」
円城寺君を否定する言葉。
「瑞希さん!?」
「1号だ。」
瑞希お兄ちゃんだった。
いつのまにか、表情が厳しくなっていた。


