彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「で?こいつら誰だよ、4代目龍星軍総長?」

(誰って、お兄ちゃん・・・)




〔★瑞希のしんらつ発言★〕
〔★ブレることなく、ストレートだ★〕




円城寺君にお構いなしで、白々しく私に聞いてくる瑞希お兄ちゃん。

そんな意地悪なところも好き♪と思いながら、微妙な空気の中で伝えた。




「えーと・・・こちらの少年少女達は、あの有名な『爆裂弾』の皆さんです。」

「へぇー東山高の喧嘩チームね。だってよ、オメーら!」

「なるほどなるほど、了解。」

「覚えたわん!OK―!」

「記憶しておこう。」

「わははははははは!もう忘れねー!」




瑞希お兄ちゃんの言葉に合わせ、うなずき合う黒子ファイブの皆さん。




〔★黒子達は初対面モードになった★〕




「あたしら相手に徹底してるな、オイ!?」

「そうですねー」

「オメーも口裏合わせてんじゃねーぞ、凛!?」

「あ、合わせてないよ・・・僕、本当のことしか言わない・・・」

「粘るな!?オメーもっ!?」




〔★凛も頑張ってごまかした★〕




私の努力が通じたか、少しうなった後でカンナさんは言った。




「たくっ!上手く考えたもんだよね~『黒子ファイブ』なんてよー」




軽く髪をかきあげてからヤンキーガールは言う。





「そうならそうと、早く言って下さいよ、1号さん!」




黒子1号の瑞希お兄ちゃんに。




「1号先輩のおかげで、うちのメンバーから凍死者が出たじゃないスか?」



固まる円城寺君の横、呆れた口調で話すカンナさん。




「そういう設定なら、こっちも合わせますよ。なぁ、4代目?」

「カンナさん・・・・。」



(カッコイイ・・・)




ずばずばものを言うけど、嫌味がない。

さばさばしていて、まさに男前ガール。



(私もあんな風になれば、瑞希お兄ちゃん喜ぶかな~?)




〔★凛は影響を受けている★〕




「にしても〜化けたな、凛?」

「え?」



ふいにカンナさんが話をふる。

私を上から下まで見ながら単車を近づけてきた。



「なかなか男前じゃんか、凛!髪型も変えてさ〜?」

「そ、そうかな?ありがとう、カンナさん・・・」

「あはははは!素直だな、凛は?けど、オメーさ~水くせーぞ?今夜が旗揚げならそうだって、昼のうちに教えろよ?」

「あ、ごめんね。サプライズだったから、僕も知らなくて・・・・」

「はあ!?サプライズ!?お前が主役なのに!?」




〔★カンナは驚いている★〕