彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「なーにが、4台だけでもだぁ~?」

「ほほほほ!さすが、筆記試験だけのお坊ちゃんエリートね~馬鹿じゃないの~?」

「少しは現場を知れ、愚か者。」

「わっはははははははは!俺様達も行くかー!?せーのっ!」



カチン!

カチカチ!

カタン!

ガタン!



百鬼の声の後に、4種類の機械音が続く。





「え!?今のまさか――――――――」




なにかの合図!?


気づいた時には遅かった。






ヴォ、ヴォ、ヴォォン!!

バルバル、バルバルバル!ババババ!

フォーンフォーンフォーンフォン!

ババババババ!パラリラリラー!ババババババ!!




「えええええ!?」





一気に引き離したはずの烈司さん達が、あっという間に間近まで迫る。




「え!?え!?ええ!?なに!?どうなってー!?」

「あはははは!驚いたか、凛!?」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「1号だって。初集会させる凛の単車にだけ、ターボ付けたら衛側の俺らがついてけないだろう~?」

「だから、おそろいにしたのよーん!」

「これでついてけるからな、凛たん。」

「感謝しろ、凛道。」

「わはははははは!!」

「そ、それはそれは・・・・」




笑顔でさわやかに言う。

元祖龍星軍メンバーを見て思う。


やっぱりこの人たち、特別なのかな、と。




「うふふふふ!凛ちゃんが喜んでくれたところで~もっと大喜びなことをモニカちゃんがしてあげる。」

「これ以上何をしようと!?」

「そーれん!腰のあたりから何か取り出すと、後方へと向かって投げるモニカちゃん。」

「あれは!?」

「あん。航空ショーで、飛行機が出してるカラフルな煙よん!」




シュウウウウウウ!!



「ホントだ!!」




見れば、赤、白、黄色、緑に青と・・・・カラフルな煙が一気に噴き出していた。

それは容赦なく、パトカー達を襲った。