「３号！ケツ持ち頼む！あの馬鹿共あおって時間稼いでくれ。」
「OK～１号ちゃん～！新人がどんな顔か見てくるわん！またね、凛ちゃん？」
バルバル、ババババ！
「あ、３号さん！」
瑞希お兄ちゃんの指示を受け、さらにスピードを落としてパトカーの前へと向かうモニカちゃん。
「み、１号さん！いいんですか、３号さん１人で！？」
「あれでも、元・遊撃隊長だぜ？奇襲とかは得意な方だ。」
「それならいいんですが・・・・・・・」
「そうそう、心配しなくてもいいって！それじゃあ、皇助！前に出て、凛の単車を固定しろ！」
「え？固定！？」
「わはははははは！任せとけ！」
ババババババ！パラリラリラー！
瑞希お兄ちゃんの指示で、少しだけ私達の前に出たかと思うと・・・
「キャッチ！！」
ガシッ！！
「ええ！？」
私のバイクを掴んだ。
運転席部分を掴んだ。
「わはははっは！」
「ちょ、ええ！？」
「凛、そのまま動くな！５号、いいか！？」
「いつでもいいぜー！わはははは！」
「よし、それじゃあ凛！」
「な、なんでしょう！？」
「手を離せ！」
「・・・・・・・・は？」
耳元で聞えた命令。
一瞬、理解できなかったけど―――――――――
「両手を、ハンドルから離してみろ！」
再度言われて理解する。
「ええ！？離すの！？」
バイクを走らせてるのに、手を離せと！？
「そうだ！自転車でするみたいに、手放し運転にするんだ！」
「じょ、冗談じゃ――――――そんなことしたら、私と一緒に瑞希お兄ちゃんも倒れますよ！？」
「倒れねぇーよ！それに、凛とおそろいなら、それも構わねぇ！」
「お兄ちゃん・・・・！」
「わかったら、両手を離せ！凛！」
「はい！離します、１号さん！」
〔★瑞希からの指令、凛は素直に従った★〕
