彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「あれはバラさんのところの新入りで、岩倉と言う男だ。」


「新人?」

「お前と同じだ、凛道。」




思わず聞き返せば、イヤホンを触りながらグラサンの人は教えてくれた。




「筆記試験で出世コースを掴んだ輩だ。まだガキだから、俺達が困ることはないが・・・」

「やだーエリート君!?男前だったらどうしよー!?」

「つーか、今まさに、俺らがどうしよう状態だぞ?1号、どうする?追いつかれっぞ?」

「わはははははは!バトルロイヤル良いなぁー!?」


「どっちもよくねぇーよ、烈司、皇助!」




真面目な烈司さんと、戦うことしか頭にない百鬼に瑞希お兄ちゃんは言う。




「ありゃあ、きっと増援だろうな。そうなると、この先で待ち伏せされてるな。」

「待ち伏せですか!?」

「うむ、検問は張ってるな。」

「獅子島さん!?」



瑞希お兄ちゃんと入れ替わる形で、グラサンの先輩は語る。




「この地域は、暴走族が多いからな。元々巡回も多い。特に最近は、ゾッキーの活動が活発になっていたので増えていた。対応も早かったのだろう。」

「え!?そんなに荒れてたんですか!?」

「うむ。龍星軍が後継者選びをしたり、復活するということがあったからな。」

「えっ!?僕らが原因!?」



〔★自業自得だった★〕




「まぁ、そこら辺は割愛していいぞ、凛。」

「しちゃっていいの、瑞希お兄ちゃん!?」

「おう。問題はそこじゃないからな。」

「と、言いますと?」




「待てお前ら――――――――――――――!!」




私の質問に被る形で、罵声が響き渡る。



「え!?」

「おいおい、この声は~」

「やれやれ・・・嘘であってほしいが・・・」

「いやーん、聞き間違えとは思えなーい!」

「わははははははは!冗談じゃなさそうだなー!!」


「そういうことだ。」



嫌な思いで、パトカーの群れを凝視すれば―――――――



「ちょ、フジワラさん!危ないですよ!窓から腰まで出さないで!」

「フジワラだ、ボケ!お前も顔出してるだろう、岩倉!」


「お、おじさん!?」



岩倉と言う若者が乗っているパトカーに、おじさんも乗っていた。



「戻ってきたの!?てか、リターンタが早っ!?」




〔★早業だった★〕