彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「伊織!烈司!」


「妨害が入ってるが―――――聞く分には問題ない!」

「パトは10台。けど、あのスピード、モーターをつんでるぞ。」



瑞希お兄ちゃんの指示で、情報と状況を伝えるお二人。



「モニカ!皇助!」


「わははははは!先頭は任せろ!」

「オーケー!後ろは任せてねん!」



そう言うと、百鬼のバイクはスピードをあげて私達の前に行き、モニカちゃんは最後尾へと下がっていった。





(なんだろう?どうなるの?何が始まるんだろう?)




不安でドキドキしたけど―――――




「どんと構えてろ、凛。」

「お兄ちゃん!?」

「頭がうろたえてんじゃねぇーぞ?俺ら信用しな。必ず、守ってやるからさ?」

「はい・・・!」




嬉しいドキドキに変わる。

ポールを持ち、私の腰を支えるように掴む腕が頼もしい。

見つめるまなざしが熱くて、気持ち良い・・・!

甘い気持ちに浸ってい痛んだけど・・・





ファンファンファンファンファン!



「そ、そこ!前のバイク5台、止まりなさい!!」


「「あん!?」」




拡声器を通しての呼びかけ。

これに瑞希お兄ちゃんはメンチを切って振り返り、私はそんなお兄ちゃんに未練たらたらで振り返った。:



「と、とまりな・・・・風圧キツ!?眼が痛い!?」

「岩倉さん、顔出したら危ないですよ!?」


「なにあれ・・・?」



前髪、おでこ全快にもかかわらず、必死に窓から顔を出す若い男。

おまわりさんだとわかったけど・・・




「あの人も、お知り合いですか、お兄ちゃん?」

「あんな阿保まるだし、知らねぇーよ?」




一緒に見ていたお方に聞けば、呆れた顔で答えたくれた。

それは、他の先輩方も同じ。



「なんなんだ、あれ・・・?」

「1号!あいつが誰か、わかったぞ。」

「獅子島さん!?」



そう言ったのは、警察無線を聞いていた元副総長。

彼もまた、迷惑そうな顔で話す。