彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




目の前で砕け散った正義。



「ちくしょー!このままじゃ、終わらねぇーから、凛道蓮!!」

「何で僕!?」



何もしてない私に向かって、負け犬の遠吠えをするおじさん。




(あれが正義?)




それでよく、今までお巡りさんをしてこれたものね。





(いや・・・違うかもしれない。)




そう思ったけど、考え直す。

正義だったとは言えないかもしれない。

まだ何もしてないのに、早期逮捕をしようとした。

ワンピースの海軍的な、微妙な正義に似てる。

邪魔だから捕まえようとしてるような・・・・




(そもそも、一般人(?)相手にパトカー体当たりさせるから、善良ではないかもしれないけど・・・・)




〔★凛も人のことは言えない★〕




そう思案してるうちに、白い煙とバルサン特有のにおいの中から彼らは帰って来た。



パッパー!


「おーい!凛たん、瑞希~お待たせ!」

「大丈夫だったぁ~凛ちゃんとみーちゃんの方まで、煙いってなーい?巻き込まれてない!?」

「やはり、二段構えが良いな。1つ目の武器を見せ、2つ目の存在が悟られないようにしたところでー・・・・」




笑顔で語る姿に言葉が出ない。

最初は共通点がないと思っていた、カラーボールとバルサンと爆竹。

でも違った。



(武器になった!)




それもパトカー1台ダメにするぐらいの威力だった。




(すごいよ、ヤンキー・・・・よくない意味ですごいし、勉強になった・・・)



〔★凛の悪い知識が増えた★〕




これを私に実践しろと言われたら、出来る自信はないけど。




「冷や冷やさせやがって!お前ら全員無事で、よかったぜ!なぁ、凛?」

「そ、そうですね・・・・」


(無事じゃない人もいるけど・・・・)




瑞希お兄ちゃんに言われ、やっと声が出た。

煙を出して止まっている車が気になったけど、スルーした。

小さくなっていくパトカー。

多分、生きてる気はしたけど、心の中で合唱した。



(成仏してください・・・ナムアミダブツ・・・・)




〔★勝手に殺してはいけない★〕