彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





思ってもみなかったおじさんからの反撃。




「爆竹、打ち返しちゃった!?」

「サヨナラホームラン的ないい当たりだな~」




そう語る私と瑞希お兄ちゃんの前で、爆竹がはねる。




ババババババパーン!パパーン!!




「4号さーん!?」

「騒ぐな馬鹿者。問題はない。」

「あ・・・本当ですね。」



(よかった・・・無事だわ・・・・)




その言葉通り、爆竹は獅子島さんに当たることなく、道路に落ちて見えなくなった。

小さくも明るい光がきらめいて見れた。

まるでイルミネーションの電球。

でも、現状はそんなにロマンチックじゃない。




「ほほー・・・・俺の贈り物を突き返すとは、いい度胸だ・・・!」

「馬鹿が!同じ手を何度もくうか!?頭でっかちヤンキーが!」




並んで走るバイクとパトカーの空気は最悪。

相変わらず、バルサンの煙は止まらない。




「何年、テメーらの相手してると思ってんだ!?」

「いいえ、私は黒子井5号。あなたとお会いするのが今夜が初めてです。」

「馬鹿にしてんのか、伊織!?俺に小細工が通じると思ってんのか!?」

「それもそうか。」


ジャキン!!




憎らしく言うおじさんに、無表情で獅子島さんが何かを差し出す。



「あ!?なんだテメー!?」

「あれは・・・・また箱!?」

「ああ、あれもイノシシ用だな。」

「イノシシ?」




私の両耳から両手を離しながら、落ち着いた顔で瑞希お兄ちゃんが言った。




「おう。あれもさっきの爆竹と同じで、猪や鳥を追い払うための―――――――ロケット弾。」


「ロケット弾!?」



〔★人間に使うものではない★〕