麗しい瞳で、私だけを見ながら瑞希お兄ちゃんは言った。
「マジ懐かしいわ・・・親の事情で家出した子が・・・。」
「はい!」
「『家に帰らない』って泣きじゃくってた子が・・・。」
「はいっ!」
「お前、あん時の坊主だったのか・・・」
「・・・はい?」
・・・坊主?
「え?坊主?」
瑞希お兄ちゃん、瑞希お兄ちゃん。
今、私のことを、『坊主』と言いました??
何も考えずに返事したが、おかしいと感じて聞き返す。
私から自然と出た質問。
瑞希お兄ちゃんは、笑顔で首を縦に振って答えてくれた。
「おう!すっかり立派になりやがって!約束通り、いい『男』になったなっ!?」
「はいぃいぃぃいいいぃーーーー!?」
(立派もそうだけど、『男』!?)
お兄ちゃんが思うほど、立派ではないですけど!
ましてや・・・
(男でもない!!まさか、冗談!?)
「い、いやだなぁ~!そんな冗談、やめてください!」
「馬鹿!俺は本気だ!」
茶化して言えば、ケッコー本気で怒られた。
「そんなこと言うな!しっかりとした偉い子供だと思ってたが、期待通りの男に育ってんじゃんかよ!?円城寺らを助けた仁義と人情、多少のアレはあったが、庄倉をブッ飛ばした時の戦闘力の高さはすごかった!」
「え・・・?あの、それって----・・・!?」
(・・・・・・冗談で、言ってない?)
彼の発言を受け、頭の中の方程式が叩きだした1つの答え。
(もしかして・・・いえ、もしかしなくても・・・・・!?)
出た答えを否定したくて、彼を凝視する。
「なに、疑ってんだよ!?俺は真面目に言ってんだぞ?」
私の視線を、どう勘違いしたのか。
ガタブルと震える私に向かって、天真爛漫の笑顔を見せながら告げる。
「お前みたいな男は久しぶりだ!立派な日本男児、大和タケルだぜ!」
「なっーーーーー!!?」
間違いない!
100%間違いない!!
(私のことを、『男の子』だと勘違いしてるぅぅぅぅ!!?)
〔★瑞希の勘違い発言炸裂★〕
〔★凛に100のダメージを与えた★〕


