彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「凛ちゃんてば、嬉しいこと言ってくれちゃって~この正直者♪凛ちゃんのそういうところが好きよぉ!さぁ、投げキッスだけじゃなくて、ただいまのキッスも~♪」

「するな馬鹿者。走行中に発情するな。」



キャッキャッいうモニカちゃんの声を遮りながら、サングラスの人が注意する。



「なに~?邪魔しないでよ、4号ちゃん!」

「今のお前の構ってチャン行動が邪魔だ、3号。まったく・・・お前にしても凛道にしても、1号が甘やかすからいかん。凛道も、俺は4号だと何度言えばいい?」

「う・・・!す、すみません!」



苦手な先輩からのお叱り。

即座に謝れば、ため息をつかれた。



「やれやれ・・・飴とムチ役で、ムチの俺が引締めねばならんな。それと凛道、俺にも言うことがあるだろう?」

「え?」

学校の体育の先生よりも厳しいまなざしで言われる。

まさかと思い、もう一度瑞希お兄ちゃんを見る。

彼は先ほどみたいに、困り顔で『言ってやってくれ』とアイコンタクトしてきた。


嘘でしょう・・・?



(この人にもするの?)



必要ない気がするけど・・・・とは思ったが、瑞希お兄ちゃんがそうおっしゃるなら。


疑問が強かったけど言った。




「お変わりなくてホッとしました、4号さん。おかえりなさいませ。」




要求されたことに、渋々な気持ちを隠して答える。

それで少しだけ獅子島さんの表情もマシになる。



「フン・・・・最初からそう言え。」


(え!?納得したの?)




〔★納得していた★〕




予想外のことに戸惑っていれば、横を走っていた烈司さんが笑う。



「くっくっ・・・・素直じゃねぇーな、4号は?ところでよー、パトカー凹ませたのは5号か?」



人の良い笑みを消すと、真面目に聞いてくる烈司さん。



「あの凹み方、普通に乗り上げただけじゃないだろう?なぁ、凛たん?」

「え?ええ・・・・歩道橋から飛び降りました。」

「やっぱりな。」

「でしょうね。」

「だろうな。」



私の答えに、現場を見てないはずの3人が納得したようにうなずく。



「わははははは!俺様以外いるか!?」



これに、やった本人はご満悦で笑う。

それを受けて、烈司さん、モニカちゃん、獅子島さんが言った。