「頭は下の者を逃がすために命張れとは言ったが・・・早すぎるぞ?」
「す、すみません!僕は、ただー・・・・」
「怒ってねぇーよ、ばか。感心してんの・・・」
「あ・・・」
そう言うと、頭から手を退けてギュッと背後から抱き付いてきた。
(はわわわわわ!?)
「たく・・・もうちょっと、お兄ちゃんを信用しろや?この小動物は~」
「だ、だって・・・・」
「可愛い奴だな~凛はー?」
「あ・・・・ありがとうございます・・・」
瑞希お兄ちゃんからの可愛い発言を頂き、ハンドルを握る手にも力が入る。
「わはははは!!そうかい、そうかい、そーゆーことか!わははははは!」
そんな私達を見ていた野獣が、また笑う。
「俺様がいない間に、面白いイベントがあったわけか!?わははははは!!そりゅあいいぜ!」
「も・・・5号さん。」
「そんで!?ルート変えんのか!?瑞希!」
馬鹿笑いを収めると、急に真面目な顔で聞く百鬼。
それで、私の体に密着していた瑞希お兄ちゃんが元の姿勢に戻る。
「たりめぇだろう。」
表情も引き締まる。
「あのボケジジイ!ガチで凛に、パトぶつけてきやがったんだぜ!?あぶなくていけねぇーや!」
「わはははははははは!それで、他の奴らも払われたってか!?」
「あ!?そうですよ、みなさんが!」
それで思い出す。
おじさんの攻撃のせいで、バラバラになってしまった黒子ファイブのメンバーを。
「瑞希お兄ちゃん!みんなを助けに戻りましょう!?」
「大丈夫だ、凛。心配しなくても、すぐに戻ってくる。」
「でも・・・・」
「お!?戻って来たぜー!?わはははははは!」
「え!?もう!?」
百鬼のセリフで、背後を見るが―――――――――
ファンファンファンファン!!
「待てー!!くそ坊主共――――――――――――――!!」
「って、おじさーん!?」
やってきたのは、前のフロントガラスが凹んだパトカー。
〔★戻ってきたのは警察だった★〕


