彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「わははははははははははははは!!!」


「――――――――――――え?」




ボォオオオオオン!!オン!!






目に映ったのは、歩道橋から1代のバイクが飛び降りる瞬間。




「え・・・・?」




あり得ない光景。





パラリラリラ~~~~!!



「え・・・・ええええええええええ!?」

「わーははははははっははははははは!!」





驚く私と、バイクの主の笑い声が重なる。

重い機械の塊が、落下する。

バイクスタントの人がするように―――――――ウィリー状態で落ちた。




―――――――ドゴォオオ!!

ベコベコベコ!!




「「うわあああああああああああ!?」」





凹むパトカーの中心と、叫ぶ2人のおまわりさん。




ギギッ!キッキッキッ!!



「お、お、お、お前は~~~~~~!?」

(・・・・あ。)



目の前でつぶれていくパトカーと、叫びながら窓の外へと避難するおじさん。

おじさんは、決死のダイブに成功したけど・・・




「ドアが凹んであかない!?」

「荒川っ!?」




運転席から出れなかったおまわりさんは、車内に取り残される。

そして・・・・・





キキキキィ!ドン!!




「ぐは!?」

「荒川~~~~~~!?」


(あっ!?)




パトカーはそのまま電柱にぶつかって止まった。




「荒川ー!しっかりしろ!!」

「ぐ・・・む、無念・・・・!」



(ああ・・・・!)




パトカーから助け出された運転手さんと、おじさんのやり取りがお気の毒に思える。

生きていたようだったけど、もうあのパトカーはダメだと思う。




「・・・・なんてことを・・・・!」

「わーははははははははは!!お互い様だろう、凛助!!」




呆然とする私の横に、背後から1台のバイクが近づく。

それが誰だか、今までの経験で、よーく私はわかっていた。





「よぉ!!俺様がいない間に、良い修羅場作ってくれてるじゃんかよ!?」

「作ってないですよ、百鬼さん!?」




乗っているのは百鬼皇助。

先ほど、信号止めをしてくれたヤンキーの先輩だ。

たったいま、歩道橋からバイクごと飛び降りて、私達を追いかけるパトカーの上へと着地した。

追手を倒してくれた人。




「わはははははは~凛助―!生きてるな、小動物!?」

「・・・おかげさまで・・・・」


(私が小動物なら、あなたは大型獣じゃないじゃない・・・・)




〔★超大型獣ともいえる★〕