彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「ど、どうしよう、お兄ちゃん!」

(というか、何が起こったの!?)




理解はできてないけど、一緒にいた人数が減ったのはわかった。




「引き返しましょう、みなさん!このままじゃ、お二人を置き去りに――――――――!」



「―――――――――――人の心配とは余裕だな、坊主!!」


「え・・・・!?」




顔をゆがめる瑞希お兄ちゃんと話していたら、そう言われた。

バイクごと体がゆれる。




ガッターン!!


「あぶねぇ、凛!!」

「きゃああああああああ!?・・・じゃなくて、わあああああああ!?」






女の子らしく叫んだ後で、男らしく叫び直す。





「な、なに!?」

(なにがぶつかってきたの!?)





体験したことのない衝撃。

思わず後ろを振り返れば―――――――――





「みず・・・・1号っ!!」


「くっ・・・!?」

「お兄ちゃん・・・・!?」




目に映ったのは、光り輝く瑞希お兄ちゃん。



「ま、まぶしい!?」



それはまるで、お釈迦様の後ろから出てくる後光。



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
後光(ごこう):仏様や聖人の体の後ろから発生する光のことだよん♪




(まさか瑞希お兄ちゃん!心も見た目も、すっごく可愛くてキレイだから、ついに光が出るよになった!?)




一瞬、そんなおバカな妄想をしたけど、その直後に響いたサイレン音で消し飛んだ。




ファンファンファンファン!!



「そこの単車共!!止まれー!!」

「えっ!?」



瑞希お兄ちゃんの後光かと思ったのは、車のライトだった。

それも、私達からモニカちゃんと獅子島さんを引きはがした車から発せられる光。

車体は白黒をしており、赤いサイレンライトまでつけている。


その助手席から拡声器で怒鳴るのは――――――――――






「おじさんっ!!?」

「会いたかったぜ、坊主!!」






お墓参りで出会ったおまわりさんだった。