彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「俺は、凛から離れねぇ。」

「み、瑞希お兄ちゃん!?」

「瑞希お兄ちゃんじゃねぇーよ。黒子1号だ。今夜の俺は、凛道蓮を守ることだ。」

「え・・・・!?」

(私を守って・・・・!?)




身体ごと振り返ろうとして、動けない。

首さえも、動かない。

かろうじて動いた目が、彼の視線と重なる。

射抜くような目で、私をじっと見ていた。





「凛は俺が守る。だから、今も背中に張り付いてんだろうが?」

「あ・・・・」

「もう、凛を1人だけにはしない。心配しなくても、捕まるようなへまはしねぇーぜ?」

(あ・・・・)





男前に笑うと、私の体を掴んでいた手を離す。




(え?)



その手を、ハンドルを握っている私の手へと重ねながら言った。





「龍星軍の旗も、4代目総長も、黒子1号が完全ボディーガードしてやるよ。お姫様になった気でいていいんだぜ?なぁ、凛姫?」


(凛姫えぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!?)



バッバッバッウン!!




「うわ!?」

「きゃー!?凛ちゃん!」

「危ねぇ!いきなり蛇行運転すんな!」

「俺達にぶつかるだろう、凛道!?」


「す、すみません!!」


(仕方ないじゃない!)




怒られても仕方ないことをした後で。

私の周りを走っていたお兄さん達に、心の中で反発する。





(運転がブレても仕方ないじゃない!)



「凛!なんなんだ、急に!?」

「瑞希が甘いセリフを言うからだろー?」

「え!?俺!?俺なのか、凛!?」


(そうよ。)




「俺、そこまで過保護発言したかー!?」

「してるわよ、おばか!」

「糖度100%め。」

「お前も凛道同様、天然だな。」



(そうなんですよ!)





みなさんのおっしゃる通り!



(瑞希お兄ちゃんが王子様発言をするのがいけないのぉ~~~~!!)




〔★凛は舞い上がっている★〕




「凛!俺、悪いこと言ったか!?」

「いいえ、良いことです。」


(これでやる気がもっと出た!心の疲れも、体の痛みも吹き飛んだ!)




〔★凛のHPは回復した★〕




「本当に・・・・天に召される思いです・・・・!」

「召されちゃダメだろう、凛!?」




〔★精神面は回復していなかった★〕