彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





他人事の様な言い方をする相手に混乱する。



「なに危ないことしてんですか!?おかしと思いましたよ!普通はそんな簡単に、警察無線を聞けるとか聞いたことありませんから!」

「あいにく俺は、普通ではない。」

「悲しいことを真顔で言わないでください!」

「そして、お前も自分が普通だと思うなよ、凛道。山場を越えたら、後で聞かせてやろう。」

「いろいろちょっと―――――――――――っ!?」



言いたいことが多すぎるけど。



(警察無線は聞いてみたいかも・・・!)




〔★凛は誘惑に負けそうだ★〕




「いやいや!やっぱりそれは違法だから~・・・!?」

「俺の日本語がわからんのか?静かにせんと、無線を聞かせてやらんぞ、小動物?瑞希、そいつを後ろから黙らせろ。」

「へーへー、4号様の言う通りにしますよ~お口閉じような、凛?」


「え!?従うんですか、1号さん!?」


(瑞希お兄ちゃんの方が、元総長で上なのに!?)




戸惑いながら聞けば、にやりとした顔で瑞希お兄ちゃんは言う。



「しかたねぇーじゃんか?4号は俺と凛が仲良くしてるところが、見たいんだってー?」

「わっ!?」



お茶目をする時の瑞希お兄ちゃんの声だと思ったら、彼の片腕が私の胸へと手を回す。

ガバッとつかまれて、腰のあたりを一周する。



「お、おおおお、お兄ちゃん!?」

「おい、1号!凛道に何をしている!?」

「えへへへー!いいだろう~伊織ー?凛はやらねぇーぞ!」

「お、お兄ちゃん!?」



瑞希お兄ちゃんの声が耳元で聞える。

ギュッと抱きしめられただけではなく、肩に瑞希お兄ちゃんの顔が乗っていた。

それで一気に耳まで熱くなった。




「1号よ・・・・俺は凛道を静かにさせろと言ったんだ。騒がしくなってるぞ・・・!?」

「妬くなよ、伊織―!見たか、凛~?伊織の奴、俺らのこと、羨ましがってんだぜー?」

「ええええ!?う、うらやましがるって・・・!?」




熱くなっていく顔で聞き貸せば、両側から両肩を叩かれた。