彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




瑞希お兄ちゃんからのヨシヨシを受けていたら、大声が上がった。




「お前達!小動物同士で仲良くするのはそこまでにしろ!」

「4号さん!?」

「あん?誰が小動物だテメー!?」




声の主は、私の後ろを走っている獅子島さん。

彼の言葉で、ニヤニヤが止まる私と、目つきが鋭くなる瑞希お兄ちゃん。

不機嫌になった瑞希お兄ちゃんが、獅子島さんに食って掛かる。



「だれが、ちいせぇ生き物だ!?」



怒った理由は小動物。




「俺と凛に失礼だろう!?」




これに対して獅子島さんは、




「ありのままに、言っただけだ。」




悪びれることなく言う。




「先に失礼をしたのは、瑞希の方だぞ?」

「こ、この野郎・・・・!」

(根に持つな・・・・)




瑞希お兄ちゃんも失礼なことを言ったけど、獅子島さんとは意味が違う。

瑞希お兄ちゃんは無自覚だけど――――――――



「これで、お互い様になっただろう。」


(獅子島さんは、自覚があって・・・わかって言ってるもんね・・・)




〔★一番達の悪いパターンだった★〕




フン!と鼻で笑う姿に、やっぱりこの人は苦手だと思う。



「たくっ!ホント、オメーは口が達者だぜ、4号!」

「そうでなければ、カオスな連中を管理できるか。法の目をかいくぐって逮捕されずにヤンチャできたのは、誰のおかげだと思っている?」

「わーてるよ!けど、俺と凛の距離感に口出すな!」

「勘違いするな。お前らが情報収集の妨げになったので注意しただけだ。」


「「情報?」」


(妨げって・・・・何も妨害してないはずだけど??)




瑞希お兄ちゃんと声をそろえて聞き返せば、片手を上げながら獅子島さんは言った。





「音が聞き取れんのだ。」




そう言って指さしたのは、自分の片耳。



(音・・・・?)

「あ!?」




イヤホンを指さす姿を見て思い出した。