彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





あり得ない発言に、私の本気スイッチが入る。

ショボーンとするか瑞希お兄ちゃんに向け、叫ぶ。




「そんなことないですっ!」

「凛?」

「俺が、瑞希お兄ちゃんを嫌いになるわけないでしょう!?ましてや、瑞希お兄ちゃんがすることに不満を持つはずないじゃないですか!?」

「・・・・本当か、凛?」

「本当ですよぉー!?お望みなら、誓約書かきますよ!?ハンコは、血判(けっぱん)とかにしてもいいですよ!?」




必死に言えば、伏せ目がちだった目がこちらを見る。





「よかった!凛に嫌われたかと思ったから・・・!」

(あう!?)




スポットライトを浴びるみたいに、つぼみが咲く花のように、満面の笑みになる瑞希お兄ちゃん。




「ごめんな、凛?あんまり、困らせないようにするからな~」

「そ、そんな・・・!瑞希お兄ちゃんのすることで、困るわけないじゃないですかー?」

「言ったな~こいつめ!」

「えへへへへ!」




背後から抱き付かれ、ぐしゃぐしゃと頭をなでられる。

彼からのスキンシップが嬉しくて、ついつい甘えた声を出す。




「僕、瑞希お兄ちゃんが大好きですから~」

「あはははは!俺も、素直な凛が大好きだぞ~?」





デレっとする私と、ニヤッとする瑞希お兄ちゃん。





「・・・・やれやれ。凛道の奴・・・瑞希の口車にのせられおって・・・」


その様子に、様子をうかがっていたが3人がため息をつく。


「とっさに、弱者のふりをすることで、見事に凛道の機嫌を回復させてるとは・・・」

「ああ見えて瑞希、抜かりないからな~お前らとは違った意味でちゃっかりしてるからなー」

「それは、れーちゃんもでしょう!?お互い様じゃない?ホントみーちゃんてば、可愛い顔して、上手く凛ちゃん誤魔化したわねぇームカつく・・・!」





それぞれのバイクの上でそれぞれの感想を述べる伊織・烈司・モニカ。

みんな呆れモードだったが・・・・





「でもぉ、凛ちゃんとセットでたわむれるみーちゃんの姿が可愛いから~許すわん♪」

「「許すのかよ?」」




うふ♪と笑いながら言うモニカにも、伊織と烈司は呆れることになった。




〔★瑞希の魔性発動、凛はしっかり引っかかった★〕