彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「まぁまぁ、いいじゃんか、凛!良い感じで、龍星軍の領土にいた敵共を倒したことで、半分は奪い返せたからよ~」

「え!?もう奪い返しちゃってる状況なんですか!?」

「そうだな。」



〔★既成事実は出来ていた★〕




「つーことで、もう後には引き返せねぇ!気合入れて行けよ、凛!?」

「気合って・・・・お兄ちゃんヒドイよ!」

「なんだよ、今さらビビってんのか?」

「そうじゃないよ!順番の問題だよ!なんで、後から言うんですか!?」

「そりゃーお前・・・あれだよ。」

「なんです!?」


「サプライズ。」


「こんなサプライズ嫌だっ!」



〔★誰でも嫌だろう★〕




返ってきた返事にガックリする。




(事前に言ってもよさそうなのに、お墓参りの時といい、告知がなさすぎる!)



何で言ってくれないの!?



・・・・黒子ファイブはサプライズでも嬉しかったけど。




〔★そっちはいいらしい★〕




(とはいえ、いくら瑞希お兄ちゃんでもいきなりすぎるよ!)



先に話してくれたっていいのに・・・



(まさか、相談できるほどには、私のことが好きじゃない!?)



そんな思いで瑞希お兄ちゃんへと視線を向ければ――――――





「ごめんな、凛・・・・」

「えっ!?」




突然、謝られた。

それも悲しそうな顔で。



「な、なんですか、急に!?お兄ちゃん・・・!?」

「本当に、悪かった・・・・。凛が・・・驚く顔が可愛くてよ・・・つい、意地悪しちまった・・・」

「え!?」


(可愛い!?)




〔★瑞希おの告白、凛の乙女心をくすぐった★〕




「そ・・・そうなんですか・・・・?」

(私が可愛いとか・・・!)




自分ではそう思わないけど、地味でダサイ私を可愛い!?

瑞希お兄ちゃんの方が可愛いよ!

言ったらすねちゃうけど!




(そんな瑞希お兄ちゃんを差し置いて、私をー)



「可愛いですと・・・!?」

「ああ・・・。」





平常心が消えかかかる頭で聞けば、静かに瑞希お兄ちゃんは言う。





「可愛いに決まってんじゃんか。凛、ヤンキー向きじゃねぇーけど、普通に可愛いからよ。放っておけねぇし、構いたくなるしで、その延長戦で、ついつい、意地悪し過ぎた。けど・・・・あーあ。やりすぎで、凛に嫌われちゃったみたいだな・・・・」


「なっ・・・・!?」




(なにをおっしゃいますか、この王子様は!?)




嫌いとか、嫌いとか、はあ!?

瑞希お兄ちゃんからの意地悪とか、大歓迎なんですが!?




(あんなに好き好き言ってるのに、なんで嫌いとか思っちゃうの~~~~!?もーう、ばっかっ!!)