彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





(カッコイイ――――――・・・・・!!)




ズバッと言うお姿に見惚れる。

ミラー越しなのが残念だけど、目に映る瑞希お兄ちゃんはカッコいい。




(やっぱり、大事なところでしめてくれるところが、元総長の貫録よね~)




感心する思いで見つめていれば、シルキロール下の彼に口持ちが動く。




「別に、2号と3号が間違ってるってわけじゃねぇけど、言い方がよくない。」


(ん?・・・・間違ってない?言い方・・・・?)




引っかかる発言。

その疑問をひも解く前に、男前な顔で瑞希お兄ちゃんは告げる。




「それだと、落語好きの奴らがみんな4号みたいな性格だってことになるだろう!?失礼じゃねぇーか!?」

「ちょっと1号さ―――――――――ん!?」

「貴様の方が失礼だぞ、瑞希!?」




〔★フォローになっていなかった★〕




まさかのキツイ一発。



「おい、瑞希!」

「みーちゃん、その言い方はダメよ・・・・」



それで、もめていたはずの烈司さんとモニカちゃんが気の毒な顔をする。




「え?ダメって何が??」


(お兄ちゃん・・・・!!)




一方の瑞希お兄ちゃんは、自分の発言の悪さに気づいていない。

天然特有の一番ダメなパターン。



「失礼って~・・・?あ、そっか!?悪い、悪い、間違えた!伊織じゃなくて、4号だったなー?」

「それもそうだが、違う!失礼なのは、そっちのことではない、瑞希!俺みたいな性格とは、どういう意味だ!?」

「え?意味って・・・・いお、4号は~4号1人で十分だって言ってんだろう?お前もお前で、キャラが濃過ぎてめんどうじゃん?まぁ、オメーみたいなひねくれ者、俺らじゃなきゃ合わないもんなー♪」

「瑞希ぃ・・・・・!!」


「ちょ、ドス黒いオーラ出さないで、獅子島さんじゃなくて、4号さんっ!瑞希お兄ちゃんじゃなくて、1号さんもダメダメ!フォローですけど、フォローになってないですよ!?」




〔★伊織の怒りメーター上昇★〕
〔★瑞希のトークは、逆効果だった★〕